Nikon Z8のL型マウントプレートが欲しい!
カメラを三脚に固定するのは、時間がかかって手間?
そんな時はクイックシューがあると便利です。
クイックシュー = カメラを素早く脱着できる部品
このクイックシューですが、各社から様々な製品が販売されています。
よく使うのがVelbonのQRA-35シリーズ。
カメラと三脚を即座に接続出来て便利です。
ただ、この製品。
比較的軽い製品ならが十分使えるのですが、NikonZ8など少々重量がある製品には色々と不安があります。
具体的には、
・バネとテコによる固定なので、なんだかんだいってグラつく
・縦位置にした際に、カメラと三脚のバランスが崩れる
ということで、重量がある製品はL型プレートを使って、三脚の中心にしっかり固定した方が良いでしょう。
ただ、以前から使っている汎用L型プレートは、NikonZ8に適合しません。
具体的な問題として、
・三脚ネジが前に寄っているため、位置が合わない
・振れ止めの凹凸が邪魔になる
・ケーブル類の取り回しが出来ない
といったことが挙げられます。
そこでNikonZ8専用の製品を探してみました。
SmallRig Nikon Z8用 L型マウントプレート SR3942
NikonZ8専用製品として見つけたのが、SmallRig製のL型マウントプレート。
型番はSR3924。
製品名にZ8用と付いているので期待したいところ。
見た目もなんかかっこいい。
ということで、早速Amazonでポチってしまいました。
手元に届いたので、いろいろと確認してみましょう。
専用設計は良い
この製品はNikonZ8専用に設計されているので適合は良いです。
ボディの底面とほぼ同形状で見た目も良い!
もちろん、ガタつきなんかありません。
フォーカスモードボタン部分も枠が干渉しないように設計されており、操作に支障ありません。
また、NikonZ8のボディ左側面にはコネクタ端子が多く配置されている為、L型プレートの側板が邪魔になりがちです。
この問題に対してプレートを肉抜きし、プレート側板にスライド機構を採用しています。
実際にHDMIケーブルを挿してみるとこんな感じ。
プレート側板を縮めたままですと端子カバーが開きませんので若干引き出す必要はあります。
引き出し可能長さは約23mm。
頭の大きなコネクタは、はみ出してしまいます。
こういった場合、雲台とのおさまりを考慮してL型ケーブルを使用した方が良いです。
引き出す際は付属の工具(マイナスドライバー)でネジを緩めます。
この工具はプレートに埋め込まれた磁石でくっついているため、簡単には落下しません。
安心の設計といえます。
カメラのバッテリーを交換する際はプレートの一部を可動させます。
この機構により、バッテリー室の開閉はプレートを取り外さず行うことが出来ます。
ちょっと奥になりますが、スムーズにバッテリー交換は可能。
ボディへのフィッティングだけではなく、操作まで考えて作られた製品といえます。
アルカスイスです
この製品はプレートのみで販売されています。
三脚側はというと、アルカスイス規格のクランプが使えます。
ですから、メーカー問わず様々な製品が選べます。
脱着は他のアルカスイス規格製品と同じ。
クランプのストッパー等を緩めた状態で溝を合わせ、そのまま締め付けるといった操作となります。
小さめのクランプでも、わりとしっかり固定できるのがアルカスイスの良いところ。
縦位置にしても安定して撮影できる
この製品はL型プレートですので、プレート脱着により縦構図での撮影が可能です。
横構図だとこんな感じ。
プレート底面をクランプで固定するだけです。
溝は余裕があるので、左右のスライドも可能となります。
レンズの中心マークもあって親切な設計。
次に縦構図。
プレートの側板をクランプの溝に合わせます。
縦に設置してもボディと三脚の中心を合わせることできるため、安定した撮影が可能です。
側板も溝に余裕があるので中心を合わせるのは容易。
これがL型プレートの良いところといえるでしょう。
三脚ネジ穴も空いている
あまり需要は無いかと思いますが、この製品には三脚ネジ穴も空いています。
いつ使うんだろう・・・?
三脚ネジ穴の数は、
1/4インチサイズ × 3ヶ所
3/8インチサイズ × 1ヶ所
3/8インチサイズ穴は2か所あるようにも見えますが、ネジ溝が切ってあるのは1ヶ所のみですのでご注意ください。
なお、プレート側板にも1/4インチサイズ穴がありますが、端に配置されているためあまり使い道がないかもしれません。
FTZの干渉問題が解決?
ZシリーズボディにFマウントレンズの取付が出来るFTZ。
このFTZには三脚ベースが付いているため、多くの雲台が干渉してしまします。
取り付けたままなら大丈夫なのですが、いざレンズ交換する際にレンズが外せない!
何でこんなの作ったかな?
問題はFTZを回転させるときに三脚ベースの角が飛び出ることです。
これ対し、L型プレートがあることによって高さが稼げるため、干渉のリスクを減らすことが出来ます。
実際、自宅にある雲台やクランプは全てこの問題をクリアできました。
FTZの干渉問題も解決が期待できる製品だと思います。
重量は実測130g
この製品の重量は実測で130gです。
NikonZ8に装着すると1040g。
1kg越えです。
これが重いか軽いかは人それぞれかと思います。
参考までに、
製品名 | 本体重量 |
---|---|
SmallRig Nikon Z8用 L型マウントプレート 3942 | 130g |
Velbon QRA-35L | 50g |
D750用のL型プレート | 110g |
メーカー不明のL型プレート | 100g |
といった感じです。
L型プレートは概ね100~150gといったところでしょうか。
製品の特性上、持ち出して走り回ることはありませんので、このぐらいは許容範囲といえるかもしれません。
脱着は硬いかな
この製品は固定力を上げるためピンがあり、これがNikonZ8の底面にある穴に丁度合うように設計されています。
これがわりと硬い。
最初の何回かは、脱着時に周りに物が無いかを確認しましょう。
勢い余ってボディを家具等にぶつけないように!
何回か脱着を繰り返すと、ボディの穴が馴染んできます。
その後はわりとユルユル。
もちろん他の製品には合いません
アルカスイスのプレートには汎用製品も多いです。
ただ、この製品はNikonZ8専用で作られているため、他のボディに取り付けることは出来ません。
一番の原因はピンの存在。
これが他のボディの装着を困難にしています。
ということで他の製品には合わない、正しく専用製品といえるでしょう。
個人的には幅は違えど底面のデザインは似ているZ6あたりに付けられても良かったかな・・・と。
SmallRig Nikon Z8用 L型マウントプレート SR3942はこんな人向け
この製品を使うメリットがあるのはこんな人。
・三脚を使った撮影をする人
・ゆっくり撮る人
・多少機材が重くなっても気にならない人
・星景、夜景、花火、風景、スタジオ、商品などの撮影
L型プレートとしては若干お高めの設定ですが、造りもしっかりしていますしNikonZ8に適合します。
安いからといって汎用のL型プレートを買うのはお勧めできません。
やはり専用の製品は良いです。
専用設計の良さを知れば、離せなくなるのは確実でしょう。
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