超広角レンズで撮影する【遠近感強調】プラモデル写真

プラモデル撮影法
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超広角レンズ撮影

超広角レンズとは一般的に焦点距離20mm(35mm換算)以下の焦点距離が短いレンズです。

短い焦点距離を生かした遠近感を強調した写真が撮影できるのが魅力です。

最近は多くのスマートフォンにもこの超広角レンズが採用され、かなり身近になっていると感じます。

ただ、この超広角レンズは画角が大きいため、小さな被写体を撮影するのが苦手です。

それにはレンズに備わる最短撮影距離というものが関わってきます。

一体どういうことなのか。

ちょっと掘り下げてみましょう。

 



超広角レンズでプラモデルを撮影すると・・・

自身がよく撮影する小さな被写体としてプラモデルがあります。

先日、プラモデルを撮影しようとスマートフォンのカメラを構えたときの話。

 

普通のレンズで撮影する分には問題ないのですが、超広角レンズを使うと後ピン(奥ピン)気味になります。

写真が後ピンになると、何を写したいか分からないような・・・なんとなく気持ちの悪~い仕上がりとなります。

これは奥行きのある被写体であっても同じです。

ピントは基本的に最も手前になる部分に合わせるもの。

ですから、作例のような写真は失敗といえます。

 

失敗の原因は最短撮影距離

プラモデルなど小さな被写体を撮影した際に、後ピンとなる一番の原因はレンズにける最短撮影距離の不足です。

最短撮影距離とはレンズがどこまで被写体に近づけるかという数値です。

<最短撮影距離が短いレンズは被写体に近づくことが出来る>

被写体に近づいた際にピントが合わないのは、最短撮影距離未満となっているからです。

これ以上近づけないのに無理やり撮影しているという事ですね。

これはいけません。

更に、超広角レンズは画角が大きいため、構図いっぱいに被写体を写そうとすると近づく必要があります。

超広角レンズの画角最短撮影距離の不足後ピン写真を生んでいるといえます。

 

最短撮影距離が短い超広角レンズ

標準的なカメラ用超広角レンズは最短撮影距離が30cm前後です。

ほどほどに近づいて撮影できますが、プラモデルを構図いっぱいに撮影できるほど近づくことはできません。

被写体に近づいて撮影できる(接写できる)レンズといえばマクロレンズを思い浮かべますが、マクロレンズは標準域から中望遠域のレンズが多いです。

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では、超広角レンズで且つマクロ機能(接写機能)があるものは無いかというと、わずかですが存在します。

 

ということで数少ない超広角+マクロレンズを使って後ピン問題を解決してみたいと思います。

 

LAOWA 15mm F4 Wide Angle Macro with Shift

超広角でマクロ機能があるレンズはほとんどありません。

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超広角レンズであるにもかかわらず、接写機能がある特殊なレンズです。

このレンズを使って先ほどのプラモデルを撮影するとこのようになります。

手前にピントが合っている為、「何を撮りたいか?」という”撮りたいもの”がハッキリしていますね。

小さな写真ではピントの具合が分かり辛いので拡大してみましょう。

ペイントの文字がしっかり読めますね。

15mmという短い焦点距離ながら接写が出来ていることが分かります。

 

被写界深度が浅いため奥の方はしっかりボケていますが、このあたりは深度合成をすれば上手く写るかもしれませんね。

こういった後処理の可能性が期待できるのもピントが合っての話となります。

最短撮影距離が足りないレンズで撮影する限りは考えることが出来ないのです。

こういった撮影の選択肢を増やしてくれたのは「超広角マクロレンズ」という際物レンズのおかげといえるかもしれません。

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