東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の発生から10年以上の月日が経ちました。
未曽有宇の大震災として、記憶に新しいこの地震ですが、月日と共に当時の写真や映像は減り、当時を語る人達も少なくなってきている現実もあります。
東日本大震災以降も、日本各地で大きな地震がたびたび起きており大きな地震は、いつ、どこで起きてもおかしくありません。
大きな地震が起きると、復興には大変長い時間がかかります。
それは想像しているよりも、遥かに長く遅い。
今回紹介するのは、東日本大震災が起きて1年3ケ月後の被災地の様子です。
ご覧ください。
宮城県東松島市野蒜
宮城県東松島市は松島市の北東部に位置し、日本三景・松島を望む大高森や、航空自衛隊・東松島基地があることで有名です。
市の南西部に位置する野蒜においても津波の甚大な被害を受けました。
撮影は2012年6月。
地震から1年3ケ月後の様子です。
野蒜海岸付近で進む堤防工事
野蒜には海水浴場があったのですが地震の大きな力で引っ張られ、あらゆるところで水没が見られました。
2012年6月時点では、いたるところで堤防工事やかさ上げ工事が行われていました。
大きく地盤沈下した道路
県道27号線は大きく沈んでしまったため、目測で1.5mほどかさ上げしたうえに舗装が行われています。
堤防と一緒に破壊された法枠
元あったと思われる法枠。
堤防の土ごと流され、破壊された状態で転がっていました。
根本からちぎれた道路標識
津波で破壊された道路標識。
切断面を見ると、かなり肉厚であるにもかかわらず、ねじ切れているのが分かります。
松ヶ島漁港付近にあった防波堤
途中で折れて無くなってしまった防波堤。
水没した駐車場
大きく引っ張られて、一部水没してしまった駐車場。
水没した松ヶ島漁港
松ヶ島漁港の様子。
こちらも岸壁が水没してしまったため漁船が中途半端な位置に係留されています。
船に乗るのも長靴が必須。
側では岸壁のかさ上げ工事が進行していました。
野蒜における津波の高さを想像できる建物です。
野蒜海岸付近にあった瓦礫集積場
高く積み上げられた震災瓦礫。
5mほど積まれています。
大高森展望台
大高森の展望台から見た松島の美しい風景。
小さな島が点在した松島町は比較的津波の被害が少なかったと言われています。
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