超高輝度LEDとは
超高輝度LEDは通常のLEDの数倍明るいLEDです。
最近は車のヘッドライトにもLEDが使われるぐらいなので明るさは自由なんですね。
デコトラのマーカーランプなどにも採用されています。
超高輝度LEDは撮影が難しい
さて、この超高輝度LEDですが、写真撮影するのが非常に困難です。
その明るさ故、通常の露出ですと確実に露出オーバーとなります。
超高輝度LEDが通常の高輝度LEDの数倍明るいということは、露出は通常の1/3~1/10で良いということです。
そこで露出を1/3~1/10にするとどうなるか。
当然のことながら超高輝度LED以外の部分、トラック本体やアンドンが暗くなり上手く写りません。
リレーが更に状況を難しくする
超高輝度LEDでも全灯なら露出の調節と、パソコンの編集で何とか見せられる状態になります。
ところがリレーすると時間の調整が効かなくなります。
なぜならマーカーランプを全て写すためにスローシャッターを切る必要があるからです。
リレーの周期が1秒なら1秒以上、2秒なら2秒以上です。
通常のLEDマーカーなら問題ないのですが、通常の数倍明るい超高輝度LEDですと確実に露出オーバーになります。
結果、マーカーランプだけが露出オーバーを起こし、こんな感じに仕上がってしまいます。
黄色のマーカーランプがとんでもないことになっていますね。
リレーさせることによって超高輝度LEDの撮影がさらに難しくなっているのです。
露出を優先させるなら、スローシャッターを諦めるという決断も必要なのです。
超高輝度LEDのデコトラを撮影する方法
超高輝度LEDを採用したデコトラを撮影する方法は2つあります。
ひとつはスローシャッターを諦める。
先ほど言った通り。
多分ほとんどの人がこの方法を取っていますね。
マーカーランプは写り切りませんがとりあえずデコトラは写ります。
それでも露出オーバーの写真が多く、画像補正をしまくってようやく見られるようになります。
もう一つの方法、それは皆さまおなじみ!SiriusCompの力を借りるのです。
何も違う写真を明合成するだけが、このソフトの使い方ではありません。
同じ構図の写真を重ねてもいいのです。
やり方ですが、まず三脚を立てて全く同じ構図で、違うタイミングの写真を数枚撮影します。
今回は6カット撮影したのでこんな感じですね。
それぞれ違うマーカーランプが光っている瞬間が撮れると良いですね。
あとは、この6枚をSiriusCompで明合成します。
明合成は明るいところを重ねていくので、点灯しているマーカーランプがどんどん重なっていくのです。
1枚目では消えているマーカーランプも2枚目で点灯していれば、2枚目の写真が優先されます。
更に、このソフトは露出の加算がありませんので、重ねすぎても露出オーバーとなることはありません。
そして出来上がった写真がこれ!
ほら!
黄色のマーカーランプが全灯してるでしょ。
しかも、露出オーバーになっていない。
若干まだ点いていない部分もありますが、これは枚数を重ねるとさらに良くなります。
1枚撮りでは不可能な超高輝度LEDもこうして明合成すると、本来あり得ない露出の写真が出来るのです。
是非お試しください。
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