フィルムカメラに固執すると写真は上達しないということ

撮影術
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フィルムカメラ

デジタルカメラ全盛の時代でもフィルムカメラ愛好家はいます。

一口にフィルムカメラといっても種類は様々です。

 一眼レフカメラ

 二眼レフカメラ

 レンジファインダーカメラ

 レンズ付きフィルム(写ルンですなど)

 中判カメラ

 大判カメラ

細分化するともっと色々あります。

 

フィルムカメラは写る仕組みを教えてくれる

先ほど紹介したカメラのうち、レンズ付きフィルムを除くほとんどのカメラは、写真が写る仕組みの勉強に役立ちます。

 

レンズを通して像が写り、フィルムが感光(光に反応)します。

感光したフィルムを現像液に通すとネガポジとなります。

このネガやポジを通して、印画紙に光を当てることで写真となって出来上がるのです。

 

デジタルカメラと大きく違うのは、いくつかの工程を経るため、撮影したものをすぐに確認できないという欠点があります。

逆に、ちょっとだけ待つという楽しみもありますね。

 

 

失敗が残るのが利点

デジタルカメラは失敗しても消してしまえば終わりです。

消したものをもう一度見たいと思っても無理なのです。

まあ、出来ないことは無いのですが基本無理だと思ってください。

 

失敗を無いものとしてしまえば、いずれまた同じ失敗を繰り返します。

その点フィルムカメラは失敗がネガやポジにしっかり残ります。

 

例えば、夜にストロボを焚いて撮影したとします。

しかし出来上がってきた写真は上半分が真っ黒。

 

これは何がマズかったのか分かりますか?

すぐに分かった方は昔からカメラを触っていた人ですね。

 

このように露出の失敗構図の失敗ピントの失敗

全て証拠となります。

 

失敗は最大の先生。

その失敗を元に改善点が生まれるのです。

 

ということで、初心者がカメラを上達したいなら、一度でいいのでフィルムカメラを触っておくべきだと考えます。

  

ある程度上達すると限界が来る

写真が上達すると、いろいろな写真を撮りたくなります。

被写体によっては最新の機能を使わないと撮れないものもあるでしょう。

 

例えば動いているものを撮りたいとします。

動体を予測する機能は日進月歩です。

新型のカメラの方が、動いているものにピントが合いやすい傾向があります。

 

フィルムカメラに関していえば設計が古いものが多く、最新のデジタル一眼カメラと比べると多くの面で見劣りします。

主流の35mm判フィルムカメラで見ると、キャノンがEOS-1vを2000年に、ニコンがF6を2004年に発売したのを最後に新製品は出ていません。

 

フィルム一眼レフカメラの技術的な進歩は2004年でストップしているといえます。

ですから、フィルム一眼レフカメラの機能を限界まで使っても、最新のデジタル一眼カメラで撮れる写真が撮影できなかったりします。

要は、自身の撮影技術にカメラという道具がついてこなくなるんですね。

これが大きな問題なのです。

 

 

フィルムカメラに固執すると写真は上達しない

現在、35mm判フィルムカメラの利点はほとんどありません。

基本設計が古いので、20年近く前のデジタルカメラを大事に使っているのと大差ありません。

たまに「フィルムで撮った方が味がある」という人がいますが、単なる食わず嫌いかフィルム信者と考えます。

フィルムの「味」を生かしたいと考えるなら、大判中判といったフィルム面積の大きなカメラを使う方が良いです。

これらは現在のデジタル一眼カメラとは別の世界にあるので、十分その価値があるといえます。

 

しかし、ただ撮るというだけならスマートフォンでも十分なのです。

アプリでフィルムの味っぽくも出来ますからね。 

上達したいなら新しい技術に触れましょう。

そして、その新しい技術をどのように撮影に生かせるか考えるのです。

この、「考える事」が重要なんですね。

 

例えば手振れ補正という機能があります。

出た頃の評判は散々でしたが、今では性能が向上しスマートフォンにも搭載されています。

 

これを「手ブレを防いでくれる機能」と考えるか「シャッタースピードの下限値」を下げてくれる機能と捉えるかで、撮影できる写真はずいぶん変わってきます。

このように新しい技術に触れることは写真の撮影が簡単になるだけではなく、新しい発想へと導いてくれるのです。

 

少なくとも20年近く前で技術の進歩がストップしているフィルムカメラではできない発想です。

所詮カメラは写真をいう画を切り取る道具です。

その道具をどのように活用するかという発想を大事にしてください。

 

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