ピント
ピントは撮影の重要な要素です。
同じ構図でも、ピントの位置(フォーカスポイント)によって写真のイメージは大きく変わります。
トラックを撮影する際、ピントをあまり気にしない人もいるかと思います。
特にスマートフォンなど被写界深度が深いカメラを使っていると、どこにピントを合わせていても似たような仕上がりになる事は珍しくありません。
ただ、トラックが引き立つようなピントの位置というのは決まってきます。
それはどこなのか?
構図別に見ていきます。
斜め前から撮る
イベント等でトラックを撮影する際に最も多いのが斜め前だと思います。
前3、横7のいわゆる3:7構図が代表的ですね。
こんな時、どこにピントを合わせるかというとココです。
いわゆるコーナーパネル部分。
ココにピントを持って来る理由として、
輪郭がしっかりしている
極端な反射が無い
車体の前面にある
どのトラックも位置が共通
ということにあります。
輪郭や反射についてはAFを使って撮影することを考慮しています。
斜め後ろから撮る
次に多いのが、斜め後ろからの撮影だと思います。
同様に3:7構図で後ろを中心に撮るという構図ですね。
この場合のピントはココです。
荷台の角部分ですね。
これは車両によって変わります。
セルフやミキサーにはありませんが、だいたいこの位置の垂直延長線上だと考えてください。
ココにピントを持って来る理由としては、
撮影者から見て車体の最前部分にある
輪郭線がしっかりしている
ということがあります。
ボディ形状によってはピントが合わせにくいかもしれませんが、ピントで違和感を出さないためには、このあたりが最適だと考えます。
やってはいけないのは波板部分にピントを合わせようとすること。
AFを使用した場合、横縞はピントが合いにくい被写体のひとつです。
正面、後ろから撮る
正面や後ろはカメラに対して被写体が正対するため、ピントが合いにくいことがあります。
AFが苦手とするものとして「コントラスト差が低いもの」や「同じ模様が規則的に並ぶ」というものがあります。
正面や後ろからの撮影は、こういった状況になりやすいです。
ですから、こういった部分を避けなければいけません。
そんな時に便利なのがココです。
ナンバーですね。
※写真はナンバー処理してあります。
理由としては、
コントラストがしっかりしている
取り付け位置がほぼ同じ
撮影者から見て車体の最前部にある
ということです。
ここまでの流れで、ピントを合わせるポイントというのがなんとなく分かっていただけるかと思います。
真横から撮る
今回紹介した中で、真横からの撮影は最もフォーカスポイントに困る構図です。
AFが苦手とする「コントラスト差が低いもの」や「同じ模様が規則的に並ぶ」というものが大半を占めるからです。
ということで、ピントの位置はココです。
これはあくまでも一例です。
というのは、ボディ形状や横からの見た目はトラックによりまちまちです。
ですから、おおよそのポイントは以下のとおりです。
車体の一部にピントを合わせる
荷台にピントを合わせない
輪郭がしっかりしている部分を探す
あくまでも、AFで撮影することを前提に説明しています。
もしAFが迷ったり、ピントが合わないようならフォーカスポイント(赤枠の位置)を変更してみてください。
カメラのクセも掴む
どういった場合にピントが合いやすいか、合いにくいかはカメラによって違ったります。
同じ構図でも、カメラが違えばピントの精度は違います。
今回説明したのは、あくまでも一般的なピント合わせのコツです。
お持ちのカメラによっては、あまり参考にならないかもしれませんのでご了承ください。
まずは、自身のカメラで色々試してみましょう。
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