自分に合った三脚の選び方「理想の三脚に出会うための5つのポイント」

撮影機材レビュー
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ナイトシーンに三脚が重要なのは説明しました。

では実際どのような三脚を選べばいいのでしょうか。  

三脚の重要性

「誰でも撮れるナイトシーン講座」で説明した通り、デコトラのナイトシーン撮影において三脚は重要な機材のひとつと言えます。

「誰でも撮れる」デコトラナイトシーン撮影講座「デジタルカメラ編」
カメラ技術の発達で簡単に撮れるようになった夜景。 果たしてその写真は本当に綺麗に撮れているのでしょうか? 夜景を綺麗に撮影する方法をシャッター速度、絞り、ISO感度の3つの観点から検証します。

デコトラのナイトシーンに限らず、夕暮れや夜景など露出が不足する場面では大きな力を発揮するので、一つ持っておくと良いでしょう。

 

あると無いとでは写真の仕上がりに雲泥の差が出ます。

騙されたと思って使ってみてください。

長く使えば使うほどその重要性が分かってくると思います。

 

三脚の構成

三脚は大きく分けて2つの部品に分かれます。

下部にあり三又に開く部分を「脚」と呼び、その上部にあるカメラをのせる部分を「雲台」と呼びます。

 

雲台の上部にはカメラを取り付ける為のネジが付いており、一般的には1/4インチネジを使用していますが、大型のカメラや、望遠レンズを固定する場合は3/8インチネジを使用します。

大型のカメラや望遠レンズを固定するほど大きな雲台は、1/4インチ、3/8インチ両方のネジが使えるようになっているものが多いです。

 

 

脚は伸縮できるようになっておりロックナットやロックレバーで固定できます。

安価な商品は脚と雲台がセットになっていることが多く、プロ用など高価な商品は脚と雲台が別々に売られていたりします。

 

脚と雲台は1/4インチネジ、または3/8インチネジで固定されるため、ある程度自由に組み合わせることが出来ます。

 

 

上級者になると自身の撮影スタイルに合わせて脚と雲台を組み合わせることが多いようです。

 

三脚はたくさんの種類がある

ひとことに三脚といっても色々な種類があります。

大きなもの小さいもの。

スチルカメラ用、ビデオカメラ用、スマホ用・・・。

材質もアルミだったりカーボンだったり・・・・。

コンパクトに折りたためるもの、一脚と合体したもの、脚と雲台が一体のもの。

本当にたくさんの種類があります。

 

すべてを書き切るのは不可能に近いので今回はナイトシーン撮影における三脚を選ぶポイントをいくつか紹介します。

三脚は用途や対応機材に応じてたくさんの種類があります。

そんな中で撮影に必要な機能を満たした1本を探すのはかなり大変な作業です。

ある程度、ポイントを絞って選ぶ方が良いでしょう。

 

   

三脚を選ぶポイント

三脚を選ぶポイントは以下の5つです。

・重さ

・高さ

・脚の材質とロックの形状

・雲台の種類

・メーカー

それぞれ説明していきましょう。

 

重さ

三脚を選ぶ際に、三脚の重量は重要な選択ポイントです。

 

重すぎても移動に支障が出ますし、軽すぎてもカメラをのせた際不安定になります。

ですから一つの目安として以下の公式を覚えてください。

 カメラ等雲台に乗る機材の重量 < 三脚の重量

カメラ、レンズ、ストロボなど雲台に固定する機材の重量より重い三脚を選択してください。

 

但し、あまり重い三脚ですと移動に支障が出るのでほどほどにしましょう。

とにかく軽いのはダメです。

ブレや転倒などの原因になりますので選ばないようにしてください。

重量の法則は絶対に守ってください。

自身の大切な機材を破損させてしまっては元も子もありません。

  

高さ

撮影スタイルによりますが高さはある程度必要です。

 

通常撮影するなら脚を伸ばして130cmぐらいが良いでしょう。

三脚のエレベータを使えば若干高くできますし、脚を縮めれば低い目線の写真も撮れます。

 

自身の目線に合うように背の高い三脚を選んでもいいのですが、脚を広げると思った以上に広いスペースが必要だったり、長くなった分重量も増えます。

ですからあまりお勧めは出来ません。

 

またスマートフォン専用の脚にクリップが付いたような三脚もお勧めできません。

高さがほぼ地面すれすれに限定されるうえに、角度もあまり変えられないものが多いため同じような写真しか撮れないためです。

スマートフォンで三脚を使う場合は、通常の三脚にスマートフォン用のクリップを付けて使用しましょう。

 

  

脚の材質とロックの形状

脚の材質はアルミで十分です。

 

カーボンは軽くて持ち運びに良いのですが、高価なので選択に失敗した際の心のダメージも大きいです。

 

ロック形状はナット方式とレバー方式がありますが、これはどちらでも問題ありません。

ただ個人的にレバー方式は指の肉を挟むので苦手だったりします。

 

雲台の種類

雲台は3WAYまたは2WAYで良いでしょう。

 

このWAYというのはいくつのハンドルやレバーで動かせるかということを指しています。

・3WAYは上下、左右、水平垂直の動きをそれぞれ別々のハンドルやレバーで行います。

・2WAYは一般的に上下左右を1つのハンドルで行い水平垂直の動きを1つのレバーで行います。

 

個人的には操作が速いので2WAYを使っています。

 

 

また、安い雲台の中にはカメラを垂直にする機能が無いものがあり、こういう商品を選択すると縦構図を撮ることが出来ません。

安かろう悪かろうですので十分に注意しましょう。

 

雲台自体がスマートフォンを固定するクリップになっているものがありますが、こういった商品はおすすめできません。

カメラがスマートフォンに限定されるためです。

1/4インチネジ用のスマートフォンマウントが販売されているのでそういったものを活用すると良いでしょう。

せっかくの三脚ですから、カメラもスマートフォンも両方使えた方が有意義です。

 

 

メーカー

名前を聞いた事があるメーカーならそれほどハズレを引くことは無いでしょう。

日本製ならベルボンSLIKハクバエツミあたりだったらいいと思います。

気を付けたいのはメーカー名も仕様も書いていないような三脚です。

高さも機構もいい加減なものがありますので絶対に購入しないようにしてください。

  



まとめ

三脚は用途によりたくさんの種類があり選択に迷ってしまいます。

ただ、撮影するものや自身の撮影機材が決まっていれば、選択肢は狭まっていきます。

あとは予算との相談といったところでしょうか。

三脚は一度買えばよほど乱暴に扱わない限り壊れません。

 

一生ものだと思えば安い買い物ですので、妥協せず自身にあったものを買いましょう。

  

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