NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S II
2026年4月24日、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S IIが発売されました。

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sの登場から6年。
どこが変わったのか。
性能や使い心地などの気になった点を挙げてみましょう。
購入を迷っている方の参考になれば幸いです。
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S - NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S II 仕様の比較
まずは、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S(以下Ⅰ型)と、
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S II(以下Ⅱ型)の主な仕様を確認しておきましょう。
| Ⅰ型 | Ⅱ型 | |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 70-200mm | 70-200mm |
| 画角 | 34.2~12.2 度 | 34.2~12.2 度 |
| 開放絞り値 | F/2.8 | F/2.8 |
| フルサイズ対応 | 〇 | 〇 |
| レンズ構成 | 18群21枚 | 16群18枚 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 | 11枚 |
| 最短撮影距離 | 0.5m(焦点距離70mm) 1m(焦点距離200mm) | 0.38m(焦点距離70mm、85mm) 0.5m(焦点距離105mm) 0.6m(焦点距離135mm) 0.8m(焦点距離200mm) |
| 最大撮影倍率 | 0.2倍 | 0.3倍 |
| 防塵・防滴 | 〇 | 〇 |
| AF駆動方式 | ステッピングモーター(STM) | シルキースウィフトVCM (SSVCM) |
| レンズ情報パネル | あり | なし |
| 最大径x長さ | 89×220 mm | 90×208 mm |
| 重量 | 1,360g | 998g |
| フィルター径 | 77mm | 77mm |
太字がⅠ型とⅡ型で違う部分です。
基本的な性能以外、随分多くの変更がされていることが分かります。
では、気になった点をそれぞれ見ておきましょう。
まずは軽さに驚く
数十年、70-200mm f2.8という仕様のレンズを使用してきましたので、おおよその重さは想像できます。
古くはAF NIKKOR 80-200mm f/2.8 ED。
その後、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sまで買い替えを繰り返すこと6本。
これらの中望遠ズームレンズは全て1.3kg~1.6kgでした。

首や肩から下げるとまあまあな重量物。
カメラの100gは非常に大きいのです。
古い感覚を持ちつつ、首から下げたⅡ型の軽さは想像の範囲外でした。
大三元・標準ズームと変わらない。
とにかく軽い。

本体重量998g。
これ、慣れるまでバランス崩すんじゃないかな?
【参考:重さの比較】
| Ⅰ型 | Ⅱ型 | |
|---|---|---|
| 本体(三脚座なし) | 1,360g | 998g |
| 本体+前後キャップ(38g) | 1,398g | 1,036g |
| 本体+前後キャップ +保護フィルター(38g) | 1,436g | 1,074g |
| 本体+前後キャップ +保護フィルター+レンズフード (63g/68g) | 1,499g | 1,142g |
12mm短くなった全長
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S IIは全長が12mm短くなりました。

「なんだ~12mmか」と言うことなかれ。
たかが12mm、されど12mm。
この12mmが大きいのです。
特にカメラバッグ等での持ち運び時。

あくまで個人の見解とはいえ、持ち運び時の撮影機材はできる限りコンパクトな方が良いです。
写真の例は縦におさめていますが、頭が飛び出るので無理矢理蓋を閉めていました。
この、無理矢理が若干緩和される。
横に入れる場合でもカメラバッグ内の窮屈感を少しでも改善してくれるでしょう。
完全に取り外せるアルカスイス対応三脚座
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S IIは三脚座が完全に取り外せるような構造となりました。

Ⅰ型は脚の部分だけしか取り外せず使い心地に問題があったたので、この変更は大きいです。
ケーブルや衣服に引っかかる。
首や肩から下げると脚が当たって痛い。
とにかく、脚だけ外しても取り付け部が邪魔なんですね。
まるまる取り外すことでレンズが軽くなりますし、保護カバーを取り付けることで不快な引っかかりもありません。
また、三脚座の脚もアルカスイス規格に対応しており、三脚や一脚での運用に適しています。
この機構は他の三脚座付きレンズにも水平展開して欲しい。

シルキースウィフトVCM(SSVCM)の採用で速くなったAF
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S IIは(SSVCM)の採用によりAFの速度が速くなりました。

「速さ」ってなかなか表現が難しいのですが、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 SのⅠ型とII型よりは違いを感じることができます。
特に焦点距離200mm。
Ⅰ型はもっさり、Ⅱ型はシャキッといったイメージでしょうか。
あと、速くなったのはAFの速度だけで、AFの整合性が上がったわけではありませんのでご注意を。
このあたりはボディの性能と設定次第で、ピントを外すときは盛大に外します。

フィルター径は77mmのまま
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S IIのフィルター径はⅠ型と同様77mmです。
これは非常にありがたい。
Ⅰ型のフィルターをそのまま利用できますし、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIやNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sといった売れ筋ズームレンズとも共有できます。

参考までに同社製77mmフィルター径レンズは以下のとおり。
・NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
・NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
・NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR
・NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
・NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S
これにNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S IIが加わりますので、同社製ズームレンズを多用する人にとってはありがたいです。
コントロールリングにクリック機構を採用
NikkorZより採用されたコントロールリング。
このリングを様々な機能に割り当てることにより、カメラの操作性が大きく上がります。
ただ、唯一の難点といえたのが、クリック機構が無かったこと。
これにより、コントロールリングを回転させても、値の微妙な調整にモタモタすることもあったのです。
そこでⅡ型に搭載されたのがコントロールリングのクリックスイッチ。

こちらをONにすることにより、コントロールリングにクリック感が付加され、所定の位置で止めることができます。
レンズ情報パネルが無くなった
Ⅰ型に採用されていたレンズ情報パネル。

この装備についてはⅡ型で無くなりました。
個人的には使っていません。
使わないものが付いているということは、重量の増加や故障の原因ともなるため、この変更については歓迎します。
回転枠フィルターに対応するフィルター操作窓付きレンズフード
PLフィルターを使用する際に煩わしかったのが、レンズフードが邪魔になってフィルター枠の回転操作が阻害されること。
この問題に対してⅡ型用のレンズフード(HB-119)にはフィルター操作窓が採用されました。

これ、すでに販売済みのレンズについても採用、販売してほしい。
なお・・・
HB-119はⅠ型にも問題なく取り付けできましたので、Ⅰ型をお持ちの方でフィルター操作窓が欲しい場合は、HB-119フードだけ買い増しすることができます。
取付に硬さも見られませんし、逆さに取り付けることも可能。

機動性、操作性を重視するならⅡ型一択
機動性、操作性が向上したと感じるⅡ型。
ただ、実税価格差約10万円はやはり大きい。
ということで、Ⅱ型をおススメしたいのは以下のような人だと考えます。
・Ⅰ型を使っているけど、その重さに不満がある人
・新機能を積極的に使いたい人
・新規に大三元標準ズームの購入を検討している人
・資金に余裕がある人
高い買い物ですので、今回のレビューが参考になれば幸いです。




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