伊勢湾岸自動車道
伊勢湾岸自動車道は、愛知県豊田市の豊田東JCTから三重県四日市市の四日市JCTに至る高速道路です。
【伊勢湾岸自動車道路線図】
主に愛知県と三重県の湾岸地域を通り、東京~大阪間の名阪国道ルートで利用する人も多いかと思います。
伊勢湾岸自動車道はよく事故が起こる?
そんな伊勢湾岸自動車道ですが、よく交通事故をしているという印象を受けます。
同地域には東名高速道路、東名阪自動車道、新名神高速道路など複数の高速道路が存在しますが、同じ距離で切り取ると多く感じます。
それには伊勢湾岸自動車道特有の理由があると考えます。
走ると感じる伊勢湾岸自動車道の危険ポイント。
順に見てみましょう。
やたらと多い出入口
伊勢湾岸自動車道は豊田東JCT~四日市JCTを結ぶ56.4kmの高速道路です。
スマートインターチェンジを含むインターチェンジの数は17か所。
終点の接続を含むジャンクションの数は6か所です。
(出入口重複含む、2024年10月時点)
これは、同等の距離である東名阪自動車道(JCT4、IC12)と比べても多いです。
高速道路で交通事故が起こりやすい場所としては、
・インターチェンジやジャンクション
・SA、PAの出入口
・トンネルや橋
・渋滞の最後尾
といったものが挙げられます。
ですから、インターチェンジやジャンクションが多い伊勢湾岸自動車道は交通事故が起こりやすい状況にあるといえます。
また、湾岸地域の高い位置を通っているため「高低差の影響で合流車両が見にくい」というのも交通事故の要因となりそうです。
片側3車線で広々~
伊勢湾岸自動車道は片側3車線の高速道路です。
片側3車線の道路は広く感じるためスピードを出しがちです。
スピードを出すということは交通事故の確率も上がります。
また、車線数が多いということは車線変更の回数も多くなります。
左側車線と中央車線を低速の車両が走っていて、2車線またぎで移動するようなこともあるでしょう。
左車線からの追い越し、追い抜きも発生しやすいです。
片側3車線になることによって渋滞は減りますが、車線が多くなることによって交通事故が発生する要因も増えているといえます。
交通量は比較的多い
伊勢湾岸自動車道は交通量が多いです。
長距離、近距離問わず、多くの車両が利用します。
特に名港中央IC~豊田南IC間は交通量が多く、1日あたりの平均は10万台前後です。
これは東西を接続する高速道路と比較しても多いです。
【参考:高速道路の交通量 令和3年平均】
・東名阪自動車道(5万台前後/日)
・東名高速道路(愛知県内・4万台前後/日)
・新東名高速道路(愛知県内・5万台前後/日)
交通量が多いということは、それだけ交通事故の発生数は多くなります。
車線数は多いけど、それを上回る車両が通行しているのが伊勢湾岸自動車道の実情といえます。
風の影響を受けやすい湾岸地域
伊勢湾岸自動車道は愛知県から三重県の湾岸地域を通っています。
海の近くは風を遮るものが少なく、その影響を受けやすいといえます。
また、工場や市街地への影響を避けるため、道路自体が高い位置を通っていることが、風の影響を受けやすくしているとも言えます。
高速で走行している際に横から強い風が吹くと、車体が振れてしまいます。
場合によっては隣を走る車両や、道路側壁に接触してしまうこともあるでしょう。
風の影響を恐れて急減速する車両に追突する可能性もあるでしょう。
伊勢湾岸自動車道でおこる交通事故に風は間接的に影響しているのかもしれません。
速度が落ちる?3つの大橋
伊勢湾岸自動車道には名古屋港付近に3つの大きな橋があります。
名港西大橋、名港中央大橋、名港東大橋の3つです。
この3つの橋は路面が高く作られているため、通過する際は上り坂を進むことになります。
高速道路で起きる渋滞。
最も多い理由は上り坂の減速で起こる自然渋滞と言われています。
こういった渋滞が事故の要因となっている可能性はあります。
土日祝日注意!湾岸長島ICと名港中央IC
伊勢湾岸自動車道が通るルート上には、主に土日に使用者数が増える場所があります。
ひとつは湾岸長島インターチェンジ付近。
こちらはナガシマスパーランドを含むナガシマリゾート、三井アウトレットパーク・ジャズドリーム長島などがあります。
もうひとつは名港中央インターチェンジ付近。
こちらにはポートメッセ名古屋、LEGOLAND Japanがあります。
季節やイベントの状況によってはインターチェンジの出口を越えて高速道路上まで渋滞することもあるでしょう。
渋滞は追突事故の原因となりやすいです。
年末年始、お盆期間、GWはもちろんのこと、土日祝日も渋滞状況に注意したいです。
道路の条件に合った安全運転を!
どのような道路にもいえるのですが、条件に合った安全運転が必須です。
そのためには、事前に情報を収集は重要です。
片側3車線で、遮るものも少ないくて、開放感がある伊勢湾岸自動車道ですが、危険ポイントはいくつもあります。
そういったポイントを確認したうえで安全な運転を!
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