これからはCAT6A! 新築時必須、宅内ネットワーク設備のススメ

ネット

宅内ネットワーク(LAN)

宅内ネットワークとは、パソコンやデジタル家電機器、モバイル機器などが互いに通信できるようにしたり、 インターネットに接続できるようにするために、家庭内に設置したローカルネットワークシステム(LAN)のことです。

 

LANは企業や公共施設等など、大規模な施設のものに限定されるわけではありません。

住宅内の機器をつなぐ小規模なネットワークもLANに含まれるのです。

LANは今やインターネット環境なくてはならない存在です。

そんなLANを住宅に敷設する場合、どういった点に注意すればいいかみていきましょう。

 




 

新築注文住宅

注文住宅を新築する場合、各種設備や仕様は自由に選べます。

高価なものを選択すればそれだけ総額は上がりますし、必要最小限にすれば下がります。

 

一般的に注文住宅を請負契約する場合、標準仕様というものが決まっています。

例えば、「フロア材ならこのグレードですよ」とか、「キッチンはこの仕様ですよ」といった感じです。

 

そのあたりは契約書に付属する見積書や、建物仕様書をご確認ください。

最近はどこのビルダーも細かい仕様書を用意してくれます。

 

逆に、仕様が詳しく分からないまま契約させようとする会社はやめた方が良いですね。

 

LANの仕様になっているか確認しよう

注文住宅を請負契約する前に確認しておきたいのが仕様書の明細です。

どういったものが付いているか細かくチェックし、分からないところは営業マンや会社の担当者に問い合わせましょう。

 

その中でチェックして欲しいのがLANへの対応です。

一般的に住宅でインターネットをする場合、屋外からモデムやONUまで専用の線がつながります。

ここまではプロバイダ通信会社の工事となることが多いのですが、そこから先は住人(建築主)の工事です。

 

ルーターを購入し、各機器までLANケーブルで引き回します。

ですから、注文住宅の仕様書を見てLANの対応になっているか確認が必要なのです。

 

 

具体的にどのような配線が良いか

プロバイダや通信会社から宅内に入った線はモデムやONUと繋がります。

そこからルーターまではLANケーブルになり、ルーターからパソコンなどの各機器までもLANケーブルとなります。

 

ですから、確認するのは以下の点です。

 屋外から空配管が施工されるか

 情報盤などの弱電集中盤があるか

 弱電集中盤から各部屋へLANケーブルがつながっており、LANモジュラージャックがあるか

 

後から各部屋にLANケーブルを引き回すのは大変ですし、露出ともなるとみっともないです。

新築時にLANケーブルを壁内に通し、各部屋にLANモジュラージャックがあることが重要なのです。

 

ローコスト住宅や地元工務店はこういったところを省いてコストを下げ、安く見せています。

要注意ですね。

これからの時代、各部屋にLANモジュラージャックがついているのは当たり前だと考えます。

 




有線LANにこだわる理由

最近は何でもwifiで繋がるようになりました。

住宅でもwifiを飛ばしている人は多いのではないでしょうか?

有線LANwifiの利点欠点を挙げてみます。

 

有線LANの利点

 通信速度が速い

 盗聴のリスクが少ない

 接続不良が少ない

 

有線LANの欠点

 配線工事が必要

 工事費がかかる

 移動が困難

 

wifiの利点

 接続が簡単

 工事費がかからない

 機器の移動が容易

 

wifiの欠点

 通信速度が遅い

 盗聴のリスクがある

 繋がらない時がある

 

このように有線LANは確実性と通信速度の面で優位に立てます。

 

特に、今後ネットワークの通信速度は速くなっていくと予想されます。

10Gbpsのサービスも、少しずつですが出始めています。

そうなるとwifiでは遅いと感じ始めるでしょう。

移動の制限だけに目を瞑れば、有線LANを設置しない手はないのです。

 

LANケーブルの選び方

現在、LANモジュラージャックの多くはCAT5Eという規格です。

これは一つの規格であり、最高通信速度1Gbps最大周波数100Mhzです。

 

普及率が高い為、価格も安く住宅会社もベース仕様として設定しているところが多いです。

しかし今後10年を考えると、このLANケーブルでは能力不足となります。

 

全国の学校ICT環境を一律整備する「GIGAスクール構想」「校内LAN配線」では、

「10Gbpsで接続可能なCAT6A(通信速度10Gbps)以上のLANケーブルの利用を指定する」

と、CAT6A以上を使った配線を義務付けています。

 

これにより、今後はCAT6Aが主流になって来るのは目に見えています。

通信会社も10Gbps対応を始めており、世の中の流れもそちらに傾いています。

 

まだ、機器や配線は割高ですが、普及とともに下がるでしょう。

今は多少高くても今後のことも考え、家を建てるならLANケーブルはCAT6Aケーブルを引いておくことをお勧めします。

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