「働かずに、月20、30万もらう方法は?」選手権
某Xに投稿された大喜利のお題で
「働かずに、月20、30万もらう方法は?」
というものがありました。

これに対する返信で比較的多かったのが投資商品を買うというもの。
株、投資信託、不動産などの運用益をもらうというものですね。
着眼点はとてもいいと思います。
ただ、とても気になったのが、
「インベスコの「世界のベスト」を1500万ほど買えば月に25万くらい配当金が出ます」というトンデモ回答が金賞となって取り上げていたことです。
これはとても危険です。
何も知らない人が信じて投資して損をする。
ということで、インベスコの「世界のベスト」がなぜ危険なのか・・・
ちょっと掘り下げてみます。
インベスコの「世界のベスト」とは?
そもそも、インベスコの「世界のベスト」とは投資信託の一種です。
正式名称は「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」となります。

投資信託とは、多くの投資家から集めたお金をまとめ、運用会社などが株式や債券などに投資し、その利益や損失を投資家に分配する金融商品です。
「お金預けるから増やして!ヨロシク!」ってやつですね。
ということで、投資信託であるインベスコの「世界のベスト」をざっくり見ていきましょう。

なんだか、いっぱい書いてあってよくわからないですね。
運用している会社は商品名どおり「インベスコ・アセット・マネジメント」で、先進国の株式に投資する投資信託です。
では、インベスコの「世界のベスト」の気になる点について見ていきます。
管理費用が1.903%と高額
まず、気になったのが管理費用の高さ。
管理費用1.903%/年
これは高い。
メチャクチャ高い。

100万円運用すると1年間で19,030円も運用会社等に払うことになります。
1年間で19,030円、10年間で190,300円
10年預けると2割弱も減ります。
タイトルどおり1,500万円分投資すると、1年間で285,450円、10年間で2,854,500円ということですね。
これは、運用益が出ようが出まいが払うお金です。
問答無用に減る。
とても痛い。
分配型の投資信託であるということ
インベスコの「世界のベスト」は受取型の投資信託です。
投資信託には大きく分けて分配金の再投資型と受取型があります。
再投資型は、分配金を自動的に同じファンドに再投資して元本を増す方法です。
これに対し受取型は分配金を現金で受け取る方法です。

受取型の問題点は・・・
複利効果が失われ資産形成の効率が落ちることと、分配金によって元本を取り崩している場合があるということです。
相場の上昇場面ではそれほど気になりませんが、下落場面では資本が減って悲惨なものです。
長期で考えた場合はおススメできません。
基準価格がほぼ横ばい
インベスコの「世界のベスト」は基準価格がほぼ横ばいです。
これだけ株式相場が上昇しているのにほぼ横ばいです。
基準価格の履歴を追ってみましょう
| 日付 | 基準価格 |
|---|---|
| 2026年1月6日 | 9,082円 |
| 2025年1月6日 | 9,532円 |
| 2024年1月5日 | 9,089円 |
| 2023年1月5日 | 8,374円 |
| 2022年1月5日 | 10,002円 |
| 2021年1月4日 | 8,872円 |
はい、若干の上下はあれど見事に横ばいですね。
参考までに、
2021年1月4日の日経平均(終値)は28,791円
(2026年1月6日は52,518円)
2021年1月4日のダウ平均(終値)は30,223.89ドル
(2026年1月6日は49,462.08ドル)
となっています。
これを見るとインベスコの「世界のベスト」がいかに上がっていないかが分かりますね。
結局は運用会社だけが儲かっている
インベスコの「世界のベスト」についてまとめてみましょう。
・管理費用として毎年1.903%もの費用が掛かる
・分配金が受取型なので元本を取り崩しがち
・基準価格はほぼ横ばい

ということで、
分配金はとりあえず払われるけど、
基準価格はほとんど増えないから売却したときも儲からないし、
手数料はまあまあ高額なので、
手数料を払って分配金を現金で貰っているイメージ。
一言であらわすと運用会社だけが儲かっている投資商品といえます。
相場全体が上がっているときは問題ありませんが、下落相場では配当の取り崩しが行われるため悲惨です。
投資商品としての魅力はほぼありません。


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