フルサイズ vs APS-C
仁義なきフルサイズ vs APS-C対決。
今日もネット上を見れば、
「フルサイズ vs APS-Cのどちらが良い」
って話がチラホラ。
そもそもフルサイズとAPS-Cで何が違うかというと、イメージセンサーサイズの違いです。
フルサイズ:約36mm×24mm
APS-C :約23.6mm×15.8mm
※メーカーや機種によりイメージセンサーサイズは若干の違いあり
フルサイズ と APS-C 違いとは?
イメージセンサーのサイズが違うと、変わってくる部分がいくつかあります。
主に変わるのは以下の6つ。
【1】画角
【2】ぼけ量
【3】階調
【4】暗所性能
【5】ボディサイズ
【6】レンズサイズ
気になる方はソニーストアサイトに分かり易い記事がありますのでご確認ください。
フルサイズ vs APS-C プラモデルを撮影するなら有利なのはどっち?
プラモデルを撮影しようとした際に、フルサイズとAPS-Cのどちらが有利かは一概に言えません。
場合によりけりであると考えます。
それは、先ほど紹介した6つの違いについて当てはめてみると分かります。
【1】画角の違い
フルサイズとAPS-Cでは画角が違います。
焦点距離の値で表現するとフルサイズはAPS-Cの1.5倍程度となります。
※Canonは1.6倍
これによりフルサイズ用の24mmレンズと、APS-C用の18mmレンズは画角がほぼ同じです。
あくまで画角ですので、プラモデルの撮影だからといって大きな差は出ません。
【2】ぼけ量の違い
フルサイズとAPS-Cではぼけ量が違います。
同じ画角、同じ絞り値でも、APS-Cよりフルサイズの方がよくボケます。
これにより、プラモデル撮影の際にボケ表現の違いが出てきます。
実際に撮影したものを見てみましょう。
【フルサイズカメラ】
【APS-Cカメラ】
どちらも画角は約84°、絞り値はf8です。
そして、ピントの位置はキャビンの角あたり。
先ほどの写真では違いが分かりにくいので、箱あたりを拡大してみます。
同じ画角、同じ絞り値で撮影してもフルサイズの方がよくボケている(被写界深度が浅い)ことが分かりますね。
逆に言うと、奥までしっかり写したい場合はAPS-Cの方が有利であるともいえます。
【3】階調
フルサイズとAPS-Cでは階調が違います。
階調とは明暗の表現力のことで、階調が豊かであると、明るいところから暗い所まで滑らかに表現できます。
一般的にAPS-Cよりフルサイズの方が階調が豊かですが、十分な光がある場所で撮影する分については、それほど違いが出ないというのが個人的な見解です。
【4】暗所性能
フルサイズとAPS-Cでは暗所性能が違います。
暗所性能とは文字通り暗い場所での表現力のことで、APS-Cよりフルサイズの方が有利とされています。
ただ、居室など一般的な室内撮影では大きな差は現れません。
また、LEDライトなど補助光を使うだけで改善されますので、プラモデル撮影においては影響してくることは少ないでしょう。
【5】ボディサイズ、レンズサイズ
ボディサイズやレンズサイズがプラモデル撮影に影響してくることは希です。
主に室内で三脚を立てての撮影となりますので、多少ボディやレンズが大きくても問題になることは無いでしょう。
フルサイズ と APS-C で大きく変わるのはボケ味
これら6つの違いについてまとめると、
「プラモデル撮影においてフルサイズとAPS-Cで大きく変わるのはボケ量」といえます。
このことについては
「デジタル一眼カメラで撮影するより、スマートフォンのカメラで撮影した方が写りが良いような気がする」
という感覚と合致します。
スマートフォンのカメラはイメージセンサーが小さいものが多く、その影響で被写界深度が深い(ボケにくい)写真が撮れます。
プラモデルを撮る際、ある程度プラモデルを奥までしっかりと写した方が作品が映えます。
そういった意味ではフルサイズカメラよりAPS-Cカメラの方がプラモデル撮影に向いているといえるかも知れません。
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