積立投資
積立投資とは、投資信託などの投資商品を、毎月一定額買うというものです。
現在、銀行預金しかしていない人の中にも、別口座を作り毎月定額貯金をしている人がいると思います。
毎月現金を積み立ていく貯蓄方法ですね。
仕組みは、これとよく似ています。
積立投資は貯金の代わりに投資商品を買うというものです。
給与口座から自動的に引き落としすることにより、いつの間にか投資商品が積み上がり将来的に大きな財産になる事もあります。
積立預金と大きく違うのは利回りです。
投資商品にもよりますが、平均利回りで年4%を超える場合も珍しくありません。
そんな積立投資を上手く利用して小金持ちになる方法を紹介しましょう。
投資商品は様々
積立投資をする際、投資商品はどれを選べばいいか分からないと思います。
とにかく種類が多いので仕方がない事です。
ただ、初心者が始めやすいのが「投資信託」と呼ばれる投資商品です。
投資信託は投資家からお金を集め、その集合体を特定の分野に投資する事によって利回りを得るというものです。
投資行為自体は投資信託運用会社がやってくれるので、個人としては「どういった投資信託を積み立てるか」選択するだけで良いです。
買い付けや運用手数料がかかるものが多いのですが、個別の投資に比べ広い範囲に投資できるのが特徴です。
銀行預金に比べると原価割れのリスクはありますが、間違った商品を積み立てなければ滅多なことはありません。
そういった意味でも、お勧めの積立投資先であると考えます。
投資信託は種類が多い
投資信託の取り扱いは証券会社だけではありません。
最近は銀行でも買えます。
今、給与振込みに利用している銀行でも取り扱っているかもしれません。
一度、調べてみることをお薦めします。
さて、この投資信託ですが種類がムチャクチャ多いです。
例えばネット証券大手のSBI証券ですと2,700本以上取り扱っています。
とてもではありませんが、全ての内容を把握することは不可能です。
日本株、日経225、TOPIX、新興株、大型株、小型株、高配当株・・・日本株だけ抽出してもかなりの種類があります。
それぞれ投資先が違いますので、将来に渡る利回りが変わってきます。
出来るだけ安全で利回りの高い投資先を選ぶのが、将来的な資産増を満たすことになります。
長期目線でお勧めの投資先
ご存じのとおり、平成に入って日本経済の成長率は鈍化しています。
少子高齢化と産業の縮小は今後も進むと考えます。
ですから、日本企業(日本株)に長期投資することは賢くありません。
逆にアメリカはGDPが順調に伸びており、今後も経済成長が期待できます。
ですから、アメリカ経済に投資をするというのはひとつの方法だと考えます。
アメリカ経済=アメリカ株です。
Google(Alphabe)、Microsoft、Amazon、Meta(Facebook)、Apple・・・30年前にはほとんど知られていないか、影も形もなかったアメリカの企業です。
平成元年時、世界トップだったNTTの時価総額が1638.6億円。
これは、令和元年に世界50位のネットフリックス社(アメリカ)以下です。
それだけアメリカが成長しているのなら、投資先は決まってきますね。
アメリカ株の代表的な指標S&P500
アメリカ株の代表的な指標にS&P500というものがあります。
これはアメリカ市場(ニューヨーク株式市場)に上場している代表的な会社(約500社)の株価指数です。
ニューヨーク株式市場全体に対し、約80%の時価総額比率を占めているので、アメリカ経済全体の動きを反映しているといえます。
S&P500指標は1957年に算出が始まりました。
それ以降65年、平均すると約10.7%/年の上昇率を記録しています。
あくまで、平均ですのでマイナスの年もあります。
しかし、長い年月で見るとアメリカ企業(アメリカ経済)の強さを示すデータでもあります。
S&P500に連動した投資信託
投資信託の中にS&P500に連動した商品があります。
長期投資で資産形成するならS&P500連動投資信託はひとつの選択肢です。
例えばSBI証券では以下のような投資信託が買えます。
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
三菱UFJ国際-つみたて米国株式(S&P500)
りそな-Smart-i S&P500インデックス
大和-iFree S&P500インデックス
これらは、あくまで一例ですので「これを買え」というわけではありません。
こういったものを買うと、S&P500指標に応じた投資が出来るという事です。
つまり、アメリカ経済が好調でアメリカ企業が儲かっているうちは右肩上がりに上がるという事です。
仕組み分かりましたか。
積立投資でどれぐらい増えるか
投資先や仕組みもそうですが、重要なのは資産がどれくらい増えるかです。
わざわざリスクを冒したのに資産が減っては意味がありません。
先ほどのS&P500指数の場合、平均で年10.7%の上昇がありました。
平均10.7%上昇したからといって、資産が毎年10.7%増えるわけではありません。
投資信託自体、運用コストが発生しますし、指数どおりのリターンがあるわけではありません。
参考までにeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の平均利回りは7~8%前後とされています。
では、この商品を毎月10,000円ずつ積み立てるとどうなるのでしょうか?
簡単にシミュレートしてみます。
買付け金額 10,000円/月
年利 7%
税率 20%
この条件で計算します。
積立年 | 買付合計 | 積立合計 | 差額 | 合計利率 |
---|---|---|---|---|
1年 | 120,000円 | 123,129円 | 3,129円 | 2.6% |
5年 | 600,000円 | 690,575円 | 90,575円 | 15.1% |
10年 | 1,200,000円 | 1,603,701円 | 403,701円 | 33.6% |
20年 | 2,400,000円 | 4,407,609円 | 2,007,609円 | 83.7% |
30年 | 3,600,000円 | 9,309,939円 | 5,709,939円 | 158.6% |
10年の利率33.6%、30年なら158.6%です。
投資金額より増えています。
これが複利の力。
では同じ期間定期預金に預けた場合はどうでしょう。
積立金額 10,000円/月
年利 0.02%
税率 20%
この条件ですと30年積み立てても0.24%です。
期間が30年ですので、その間に物価が上がることもあります。
それも考慮すると、定期預金は銀行にお金を預けて減らしていることになります。
ということで、積立投資は資産を守る手段としても一考する余地があります。
やるやらないはアナタ次第。
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