Z6Ⅱが欲しい・・・。
Nikon Z6Ⅱ
ミラーレス一眼カメラNikonZ6Ⅱは、Z6の後継機です。
デジタルカメラの進歩は非常に早く、Z6の発売から、わずか2年で後継機が発表されました。
ニコン初の本格的なミラーレス一眼カメラとして発売されたZ6ですが、個人的な感想では粗削りな部分も多く、後継機を待っていたという事もありZ6Ⅱには期待をしました。
実機を触ってみた感触も踏まえ、買い替えはアリかナシかを考えたいと思います。
Z6からZ6Ⅱの主な変更点
Z6Ⅱは細かい部分がいくつか改良、変更されました。
その中で「これ欲しかったんだよね~」という機能や改良が、ちょこちょこあり個人的には完成度が増したと感じます。
特に気になった点としては、
その1ダブルスロット
その2バッテリー
その3AFの高性能化
その4バッテリーパック
といったものがあります。
それぞれ見てみましょう。
ダブルスロット
まず、気になったのがダブルスロット。
Z6はCFexpress/XQDカードスロットのみのシングルスロットでした。
それまでのニコン機の多くは、CFカードかSDカードまたは両方の組み合わせでしたので、CFexpressカードやXQDカードは持っていません。
ですから、Z6を買う際は記録メディアやカードリーダーも追加で買う必要があったのです。
またこの記録メディアが割高!
それがZ6Ⅱになり、CFexpressカード及びXQDカードと、SDカードのダブルスロットになりました。
この時の利点として、
【1】SDカード(SDHC、SDXC含む)が使えるようになった。
【2】同時書き込みが出来る。
【3】スロットが壊れた時の安心感。
というものがあります。
また、予備のカードを持つ際に、SDカードの方がコスパが良いというのもあります。
SDカードが使えるダブルスロットになったというのは、小さいようで大きな改良なのです。
ダブルスロットで撮影データを守れる安心感はお値段以上でしょう。
EN-EL15cバッテリー
Z6Ⅱになりバッテリーが、EN-EL15bからEN-EL15cに変更されました。
大きな違いは、バッテリーの容量で、
EN-EL15b 1900mAh
EN-EL15c 2280mAh
となっています。
これにより、撮影可能コマ数が7~10%ほど多くなっています。
Z6は、これまで使っていたデジタル一眼レフと比べると、バッテリーの減りが異常に早く感じます。
連写していると、2時間ほどで半分ぐらい使ってしまう事は、珍しくありません。
そういった理由により、バッテリー容量が少しでも大きくなるのは有難いです。
更に、USB入力から給電しながらの撮影が出来るようになりました。
自宅ではコンセント式の充電器が使えますし、出先ではモバイルバッテリーが使えます。
これにより、バッテリーもたないよ問題が大きく改善したと感じます。
AFの高性能化
Z6ⅡはAFの食い付きが良いと感じます。
これはZ6に比べてという事で、決してZ6のAF性能が悪いという事ではありません。
比較対象が悪いかもしれませんが、Z6もD750やD810に比べると、フォーカスポイントは端まで使えますし、動体へのAFの食い付きは良いです。
そして、Z6Ⅱになってさらに便利になったのは「動物AF」。
Z6では人間の顔しか認識しませんでしたが、Z6Ⅱでは犬猫の顔も認識してくれます。
猫満足です。
動き回るペットも、しっかり追いかけてくれるので使いやすいです。
バッテリーパック
Z6には縦位置グリップが付きませんでした。
これがZ6Ⅱになりバッテリーパック兼用の縦位置ブリップが付くようになりました。
特に望遠レンズを使う場合は、縦位置グリップを重宝します。
Z6Ⅱと同時に発表されたMB-N11は、バッテリーパックにシャッターボタン、AF-ONボタン、Fnボタン、メイン・サブコマンドダイヤル、マルチセレクターを装備しています。
縦位置で構える際に、バランスが良くなるように設計されていると感じます。
若干、マルチセレクターの感覚が苦手なのですが、許容範囲でしょう。
一点だけ改善して欲しいと感じるのは、バッテリーパックの取付方法です。
従来のニコンDシリーズではバッテリーを内蔵したまま、バッテリーパックは追加で取り付けるような構造でした。
しかし、MB-N11はバッテリーを外して取り付けるようになっていますので、装着に若干の時間を要するのと、バッテリー庫の蓋を無くす危険性があります。
脱着の頻度が多いので、この点は変更して欲しいと思っています。
新しく買うなら
今、ゼロから買うなら、Z6Ⅱをお勧めします。
本体の価格差は7~8万円ほどありますが、比較してそれだけの価値はあると考えます。
特にカメラ任せで撮る場合、AF性能は良い方が使いやすいです。
また、USB給電やダブルスロットの安心感もあります。
ですから「安くなってきたから」という理由だけでZ6を買うと、使っているうちに不便に感じる部分が出てきます。
カメラは、買ったら長く使うものですので、不便では意味がありません。
Z6からZ6Ⅱの買い替えはアリか
Z6から、Z6Ⅱへの買い替えがアリかナシかというとナシです。
買取差額で12万円ぐらいしますので、安いものなら新しいボディが買えます。
現在、Z6を使っていて不満があり、買い替えすることにより解決できるのなら、買い替えても良いと思います。
ただ、よく考えましょう。
バッテリーの持ちが悪いなら、予備のバッテリーを買った方が安上がりです。
記録メディアの事故が不安なら、2枚持ちや3枚持ちにすると少しは解決に近づけます。
別の方法で不満が解決できない場合は、買い替えを検討しても良いかと考えます。
最新機種という理由だけで、買い替えるのは勿体ないと考えます。
カメラは使ってナンボです。
写真を撮る道具という事を忘れずに。
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