カンニング
皆さんご存じカンニング。
試験の時に隠したメモや、他人の答案を盗み見るなどして答案を作成する不正行為です。
机の隅に書いたり、カンニングペーパーを作ったり・・・
「その熱意を勉強に向ければ?」とも思うのです。
どんどん手口が巧妙になる
先日、「大学入学共通テスト」で問題文の画像を流出させ逮捕された女子学生は、Skypeを使用したとされています。
カンニングもデジタルデバイスの小型化やアプリケーションの発達でどんどん巧妙になってきました。
いずれは、人の目では絶対見抜けないカンニング方法が発案されるでしょう。
見つかっていないだけで、もう発案されているのかもしれません。
そうなると人の目ではなく、科学の目の出番です。
試験会場内を複数台のカメラで監視し、怪しい動きがあると警告するといったものから始まるでしょう。
受験会場に電波が届かないような仕組みも採用されるかもしれません。
こうなるとイタチごっこになります。
カンニングの先に待つもの
大学入学共通テストのような大きな舞台で、カンニングがバレればその後の人生に大きく影響するでしょう。
影響が大きいと判断されれば、偽計業務妨害罪が適用されるかもしれません。
もしも、バレずに試験に合格したとしたらどうなるでしょうか?
カンニングをするほどなので、元々の学力はそれほど高くないと想像できます。
そんな人が自分の学力レベルより高い大学に入っても、勉強についていけないのは目に見えています。
大学は時間的な余裕に恵まれることが多いのですが、それでも定期的に試験はあります。
それに合格しないと単位が貰えず、単位が足りないと留年や退学となります。
勉強についていけないのであれば、定期的な試験にパスするのも難しいでしょう。
では、定期試験に関しても毎回カンニングをするのでしょうか?
それは、まず現実的ではないです。
今回の事件のように、代わりに問題を解いて教えてくれる人は限定されますし、同じ大学なら大抵バレるでしょう。
努力で埋め合わせできる確率は低い
カンニングをして入学した人は、入学時に「学力不足」というハンデを負って、他の学生と大学生活のスタートラインに立ちます。
その学力不足を、通学しながら埋め合わせするには相当な努力が必要です。
偏差値の高い大学ならよりその差は激しくなるでしょう。
単位を落とすことは目に見えているのです。
結果、高い入学金と学費を払い、大学中退という経歴だけが残るのです。
自身にとっても家庭にとっても良いことは何一つありません。
試験合格は人生の通過点
試験で良い成績を残すことは最終目標ではありません。
人生の一通過点なのです。
例えば大学受験の場合、
入学試験に合格すれば「その大学に通う」という人生が始まり、落ちれば別の大学に行くか、浪人するか働くという人生が始まるのです。
ですから、その通過点を目標にしてしまうと良からぬことを考えがちになります。
周りが見えていないとはこのこと。
たとえ、カンニングが成功し、その通過点を上にあげられたとしても、そのまま上ブレすることはありません。
どこかで、本来の学力ラインに戻るのです。
場合によってはそれより下に行くでしょう。
お金と時間を無駄にしていますからね。
そう考えると、自分の学力で行ける大学を目指す方が理にかなっています。
もし、学力が足りないのなら浪人はアリだと考えます。
浪人してまで行きたい大学があるのなら、かなり将来についてしっかり考えている証拠だからです。
長い人生、1年ぐらいの浪人生活なんて誤差ですよ。
それよりは実力をつける方が後々の自分の価値を上げることになると思うのです。
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