10年後の日本はどうなっている?
突然ですが、
10年後の未来ってどうなっていると思いますか?
今後の10年は、これまでの10年と比べ物にならないぐらい飛躍的に進歩すると考えています。
今から10年前を思い出してください。
2012年といえば東京スカイツリーが開業して、ロンドン五輪があって、日本の家電メーカーが軒並み業績悪化に陥って、iPhone5が登場した年です。
懐かしい?
ロンドンオリンピックも10年前。
iPhpne5なんて4インチ液晶画面に3G回線ですよ。
ちなみに今は「5Gだ!」「6Gだ!」なんて騒いでいますが、今後10年でそれは意味をなさなくなります。
想像できますか?
それほど、今後10年で進化すると予測されているのです。
2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全
「2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全」は堀江貴文氏による10年後の未来を予想した書籍です。
本編は、
AI
お金・経済
仕事・暮らし
産業
テクノロジー
といった大きな項目の中に、全58の予測がまとめられています。
予測はそれぞれ3ページほどにまとめられており、簡潔で読みやすい内容となっています。
気になったものをいくつか紹介しましょう。
ついに「ドラえもん」が誕生した!(AI)
衝撃的なタイトルですが、このドラえもんとは「ChatGPT」のことです。
「な~んだ、あの変な日本語を回答するアプリか・・・」
という方は!
進化について行けていません。
当初はテキストのみの認識と生成だったChatGPTは、あっという間に画像の認識と生成が出来るようになりました。
これは画期的なことで、様々な分野での利用が可能です。
例えば以下のようなもの。
【医療分野】
・診察、病気の発見、治療、事務作業、論文発表など
【金融分野】
・顧客対応、資産管理、各種予測、論文発表など
【交通分野】
・渋滞対策、事故対策、迷惑駐車対策など
他にも、
教育分野で多言語の教師になったり、
家電の分野では冷蔵庫の中にある食材を認識してメニューを考えたり、
できることは飛躍的に増えました。
10年後の未来、このドラえもんが大活躍していると予測しています。
日本と東南アジアの逆転現象(お金・経済)
これまで海外から働き手の受け入れ先として選ばれてきた日本。
しかし、この円安で日本から海外へ働きに渡る人が増加しています。
この傾向は今後も続き、日本人の労働力は流出し続けます。
【日本人労働力流出の主な理由】
・国内の賃金が上がらない ・日本人のデフレマインド ・円安 ・資源高騰による物価高
飲食業をはじめとする職人系、介護職などサービス系の人材は海外で引く手数多でしょう。
労働先として欧米諸国はもちろん、経済成長著しい東南アジア諸国が注目されています。
以前は労働力を受け入れていた東南アジア諸国に日本人が出稼ぎに出る。
当然、労働力の流出で産業の空洞化が進み、日本の経済力は低下します。
こういったことが当たり前になる未来が10年後には待ってると予測しています。
タイパ格差が広がる(仕事・暮らし)
今後10年でタイパ格差は大きく広がります。
タイパ:掛けた時間に対する満足度(タイムパフォーマンスの略)
新型コロナウィルス騒動で広がったリモートワークの波。
そのまま定着するかと思ったのですが違いました。
騒動が収束していくと、相変わらずの満員電車と交通渋滞。
理屈だけで考えればリモートワークの方が、働き方の自由度も効率も上がるはずなのですが、これはあくまでも理屈での話。
「リモートワークでは周りの目が無いためサボる」というのは人の性なのでしょう。
結局のところ、多くの人は出社するほうが仕事をするのです。
ただ、リモートワークによって生産性が向上する人は一定数います。
こういった人は、少ない時間で成果を出し、高水準のワークライフバランスを獲得するのです。
ということで、10年後にはタイパ格差が確実に広がるのです。
トヨタは落ちるべくして落ちる(産業)
トヨタ自動車といえば日本を代表する企業です。
その規模は自動車産業にとどまらず、金融、情報通信、不動産、運輸、卸売といった分野にまで広がっています。
その巨大企業グループが落ちる最大の要因はEVというゲームチェンジャーの存在です。
既に欧米圏や中国では内燃機関からEVへのシフトが始まっています。
トヨタ自動車としても「2030年までに30車種のEVを投入」と発表していますが時すでに遅し。
車が売れる地域のシェアは海外勢に奪われているでしょう。
トヨタ自動車のもう一つの弱点として、優秀なIT企業との連携がないという事です。
「EVはモーターだけ作ればいいから簡単!」
というわけではありません。
EVは高度な制御をするIoTの塊なのです。
ひとことで言えば、ガソリン自動車は「ガラケー」、EVは「スマートフォン」。
売って完結するガソリン自動車に対し、常に中身をアップデートするEVを補完する日本企業はありません。
EVの性能の半分はソフトウェアによるもの。
トヨタ自動車が販売するEVが、海外製のEVより劣るのは目に見えています。
ということで、トヨタは落ちるべくして落ちるというのが今後10年に予測されることです。
「人工の太陽」がいよいよ稼働する(テクノロジー)
人類の課題であるエネルギー問題。
石油、石炭、天然ガス・・・。
化石燃料をベースとしたエネルギー消費により、環境問題が深刻になる中、人類は地上に「人口の太陽」を作ろうとしています。
その「人口の太陽」とは核融合炉のことです。
核融合炉は今あるエネルギー問題を解決します。
【核融合炉の特徴】
・燃料1gから取れる核融合炉エネルギーは石油8t分
・核融合反応は連鎖しないので暴走しない
・燃料は重水素なので海水から取れる
・高レベルの放射性廃棄物は出ない
まさに夢のようなエネルギー炉なのですが、核融合の為には1億℃以上の状態を作り出さなければならないのです。
これが非常に高い壁でしたが、長年の研究の結果2035年には実験炉から出力エネルギーが得られる予定です。
核融合炉の登場により人類のエネルギー問題は一気に解決するでしょう。
設備と重水素があれば発電できるので枯渇資源とも無関係。
石油をめぐって争うことも無くなるでしょう。
まさに夢のような未来が待っているといえます。
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