デコトラと自身の関係は・・・
デコトラについて思い返せば・・・
物心ついたころから飾ったトラックに興味があったわけでは無くて、最初は小学校の友達が騒いでいて、それなりに興味を持ったという程度でした。
友達が学校にトラック誌「カミオン」を持ってきていて、たまたま近所でトラックイベントが開催されるという情報を得るのでした。
これはホントの偶然。
第2回勢州船団チャリティイベント
とはいえ、めちゃくちゃ乗り気なわけでもなく「学校で皆の話題に付いていきたいから・・・」ぐらいの気持ちで鈴鹿市まで走ったのでした。
※親に連れて行ってもらった。
場所は鈴鹿川河川敷。
今はグラウンドになって車は入れませんが、1990年代後半まで何度もトラックイベントが開催されることになる場所でもあります。
初めて実物のデコトラを見た感想は「すごい」というものだったのですが、それ以上でもなく、それ以下でもなく、人生が変わる一瞬とは程遠いものでした。
一種の流行ですのでそんなものです。
第4回勢州船団チャリティイベント
事件が起こったのは1990年10月28日に開催された第4回勢州船団チャリティイベントでのこと。
このイベントで初めてナイトシーンというものに遭遇するのです。
※それまでは午後に帰っていた。
本来は夕方で帰ろうかと思っていたのですが、16時ごろにイベント会場にやってきた1台のダンプ。
バスマークには二代目白龍王と入っており、イベント会場の一番西側に陣取ったのでした。
確かトラック誌の撮影があったような・・・。
二代目白龍王とFUJI ST605
その日は晴天。
夕焼けも綺麗でした。
二代目白龍王は間もなく電飾を灯し始めます。
多感なお年頃だった私は、その美しさに衝撃を受けたものです。
とはいえ、カメラの”カ”の字も知らないお子様が撮影したものですから、綺麗に写せるはずがない!
使っていたのは親から借りたFUJIのST605というフィルムカメラ。
50mmF2.2の単レンズが付いていました。
当時の私はポンコツ高校生だったため、フィルムの出し方すら分からず、写真屋にカメラごと持ち込むという荒業を繰り返していたのでした。
予想通り出来上がった写真は、それはそれは悲惨なもので、手ブレ、露出不足、深度不足のオンパレード。
目に焼き付いたナイトシーンからは程遠い! 本当はもっと綺麗なんだよ! 何とかして、目に焼き付いたナイトシーンを再現したい!
写真がプリントされてきた1週間後、当時ちょっと学校で浮いていた”まるお君”という写真部の部長に泣きつくのでした。
「彼なら知っているだろう!?」
その後、写真部に居た
・ズバリ!のまるお君
・右曲がりなクラやん
・写真よりスキーが上手いおさる
・天体オタクの顧問
という非常に濃~い面々に囲まれ、撮影技術はそれとなーく上がっていくのでした。
あの時、
二代目白龍王が来ていなければ?
ナイトシーンを見なければ?
写真部の濃い面々に揉まれなければ?
今みたいにトラックの写真を撮っていなかったんじゃないかな~と。
ということで、数あるデコトラ、アートトラックの中で最も印象に残る1台でもあります。
20年後の二代目白龍王
この話には続きがあって、20年ほど経った頃に二代目白龍王が某所で現存しているという情報を得るのです。
あると分かれば現地に走る。
情報に感謝。
脇道に鎮座していた二代目白龍王。
19年ぶりの再会。
状態はある程度聞いていたのですが、実際に見ると感慨深いものもあります。
ということで「ArttruckSEKIのアルバム」第一弾は、まじめに写真を撮るきっかけとなった二代目白龍王をお贈りしました。
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