プラモデル撮影のチョイ技 「離れて撮る」の合理的な理由

プラモデル撮影法
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プラモデル・模型の撮影

模型やプラモデルなどを作った際、制作物を撮影することがあると思います。

  

模型やプラモデルは小さな被写体なので、ピントが合いにくいです。

たとえ合わせることが出来たとしても、「作品の一部がボケてしまう」という現象が起きます。

 

このボケには被写界深度というものが関係しています。

 

被写界深度とはピントが合っているように見える範囲のことで、プラモデルのような小さな被写体はこの範囲が狭く(浅く)なりがちです。

 

プラモデルを撮影した際に、手前はピントが合っていても奥はピンボケというのが被写界深度が浅い状態です。

被写界深度が浅いミニチュア感が出てしまい、プラモデルの魅力が半減します。

 

<キャビンあたり以外はボケているのでミニチュア感丸出しの写真>

 では、この「ミニチュア感が出てしまう問題」をどうすればいいか?

 

「小さいから仕方が無いよね?」という方。

ちょっと待ってください。

ほんの少しの工夫パリッと仕上がるのです。

 

やってみよう。



 

 

 

奥までピントが合わないのは?

写真を撮影すると、背景がボケることはよくあります。

これは失敗でも何でもありません。

 

大前提として、ピントが合うのは基本的に1面だけです。

 

ですから、被写体とレンズの距離が同じなら、全ての被写体にピントが合います。

逆に背景など被写体以外のものについては、距離に応じてピントがボケます。

<ピント合うのは同じ距離(一面)の被写体のみ>

被写体と背景に距離がある場合、背景にピントが合わないのはこのためです。

 

ただ、カメラの設定によっては背景までピントが合っているように見える場合があります。

これが、被写界深度の効果です。

 

被写界深度はレンズに内蔵されている絞り機構でコントロールします。

具体的には絞りを絞り込むと、ピントが合っているように見える範囲が広く(被写界深度が深く)なるのです。

プラモデル撮影テクニック「奥までしっかり見せる方法」
プラモデルの撮影をすると手前はピントが合っているのに奥はボケているということがよくあります。 これはレンズの被写界深度が関係してきます。 被写界深度はf値とも呼ばれ写りに影響する大きな要素のひとつです。 今回はそんな被写界深度について説明しプラモデルを上手く写すコツを紹介します。

 

 

 

被写界深度を深くする方法

プラモデル撮影のポイントは、ボケのコントロールです。

 

   

ボケの影響「ミニチュア感丸出し」を防ぐには、被写界深度を深くするのが有効です。

では、被写界深度を深くするにはどうすればいいのでしょうか?

 

それには具体的に3つの方法があります。

  

写真の背景を綺麗にボカすための3つのテクニック
写真を撮影する際、被写体の背景が綺麗にボケていると印象が変わってきます。 背景のボケ味をコントロールするには3つのテクニックがあります。 とても重要ですので、常に頭において写真を撮影しましょう。

 

デジタル一眼カメラなど、絞り機構があるカメラなら絞りを絞れば改善されます。

また、レンズ広角に交換することも有効でしょう。

ただ、もっと簡単な方法があります。

 

 

 

被写体から離れてみよう

プラモデル写真の意図しないボケを防ぐ最も簡単な方法は、「被写体から離れる」です。

 

まずは普通に撮った場合。

まあまあ、普通の写真です。

 撮影には一般的なスマートフォンを使っています。

 

では、焦点距離は変えず、離れて撮ります。

「小っちゃい!」

 

いえいえご安心下さい。

トリミング(中央を切り取る)しちゃえばいいんです。

 

こんな感じに。

ということで、普通に撮った写真と、被写体から離れてトリミングした写真を比べてみましょう。

 

 

違いは箱の文字を見ていただくと、分かりやすいかと思います。

普通に撮った写真は箱の文字も読みづらいですが、離れて撮影したものはある程度読めます。

 

サイドバンパーも概ね写っているので、トラック全体が見やすいですね。

これが、被写体から離れることの効果です。

 

ただ、中央を切る取るおかげで画角は変わって見えますので、その点はご了承ください。

 

 

 

 

離れてトリミングが吉

模型を撮影してみて、模型の一部がボケてなんだかイマイチだと感じたら離れてみることをお薦めします。

 

最近はスマートフォンのカメラも高画素化しています。

少しぐらいトリミングしたからといって、画質が荒くなることは少ないです。

 

 

この方法は、今持っているデジタルカメラやスマートフォンで一度試してみると良いでしょう。

 

特に絞り機構の無いスマートフォンのカメラでは有効な手法といえるのです。

 

 

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