撮った写真で印刷物を作りたい
写真を撮るのが好きな人。
撮ったものはどうしていますか?

ネットに投稿するのもいいけど、カレンダーやポスターとして印刷すれば世界は広がります。
印刷は難しい?
印刷の際、注意する事は?
初めて印刷する方に注意点やちょっとしたコツをまとめてみます。
印刷物を作りたい人が覚えておきたいこと
カレンダーやポスターを作るためには、紙に印刷をする必要があります。

紙に印刷するのはちょっと特殊な世界です。
失敗を減らすためには若干の知識が必要です。
失敗しないために覚えておきたいことを見てみましょう。
ちょっとした画像編集はできたほうがいい
最近はなんの編集をしなくても簡単に印刷してくれるサービスが出てきていますが、それでも画像編集をした方が理想の印刷物に近づけられます。

さらに、画像編集の際はスマホよりパソコンの方が作業効率が良いです。
これは画面の大きさや入力機器が違うため仕方がありません。
古くてもいいので、ネット環境のあるパソコンと、簡単な編集ができる画像アプリケーションを準備しておきましょう。

なお、画像編集する際は以下のことができると良いです。
・明るさやコントトラスト、彩度の調節
・トリトリミングや切り取り
・ぼかし処理
・画像への文字加筆
・ファイル名、ファイル拡張子の変更
・インターネット環境
欲を言えばイラストレーターやCMYK保存ができることなのですが、最近は多くの印刷会社でこういったもの無しでも受付してくれるようになっています。
必要に応じて追加で揃えるていどで良いです。
なんだかんだでデジタル一眼カメラで撮る方が便利
印刷物を作る場合は、デジタル一眼カメラで撮影することをお勧めします。
スマホのカメラでもできなくはないのですが、使っているうちに様々な制約が出てきます。

これはスマホのカメラがスマホで見ることを前提に作られているため仕方がありません。
ネットにはプロが撮影した「スマホで撮りました!」という、とてもきれいな写真が投稿されていますが、あれは写る仕組みを理解している人だから撮れるのです。
何も知らない人がスマホ任せに撮影しても、あのようには写りません。

更に、あの画像データをそのまま紙に印刷しても、画面に写るように綺麗に発色しません。
ですから画像アプリケーションで”補正すること前提”のデジタル一眼カメラで撮影した方が、後々作業が楽です。
印刷物は印刷物用に編集した画像データがある方が良いです。
最低限の明るさやコントラスト、彩度などの調整、トリミング、拡張子変更といった技術も併せて必須となります。
明るさは明るめ、彩度は強め
基本的にスマホやパソコンの液晶画面と印刷物は発色方法が違います。
【発色方法の違いを比較】
液晶画面は赤 (Red)、緑 (Green)、青 (Blue)の「光の三原色」で表現
印刷物は4色のプロセスカラー(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)を重ねることで色を表現する「減法混色」で表現

ですから、液晶画面に写ったものをそのまま印刷しても違う色になります。
これを全く同じにすることは困難です。
ある程度は違う色になるのは仕方がありません。
それを踏まえて色を合わせるポイントを大まかに表現すると、
・明るさは明るめに
・彩度は強めに
となります。
あくまで大まかなポイント。
こうやって編集して印刷したものがどう表現されるのか?
印刷物にはクセがあるというのが分かるかと思います。
細かい色の調節は繰り返し合わせていくしかありません。
毎回同じ印刷会社を使う
不都合がない限り、同じ印刷物は同じ印刷会社に依頼した方が良いです。
印刷会社によって印刷機は違うため同じデータでも同じ色にならないためです。

なお、印刷会社を選ぶポイントとして・・・
データの入稿方法が丁寧に説明されている
カレンダー、ステッカーなど多分野の印刷物に対応している
納期が明示されている
自社で印刷している
Officeやjpgなど様々なフォーマットで入稿可能
ネット印刷でもOK
こういったことを考慮してください。
大手のネット印刷会社なら概ねこういったことは対応できているかと思います。
推奨される解像度を極力守る
印刷物には推奨される解像度があります。
一般的に印刷物の解像度は、1インチ(25.4mm)の中の、画像を構成する点(画素)の密度で表します。
単位はdpi(ディーピーアイ)で、数値が大きくなるほど滑らかに表現されます。

解像度は印刷会社や印刷物によって推奨値が決められており、下回ると粒状感が出てしまいます。
推奨値はあくまでも”推奨の値”なので、絶対下回ってはいけないわけではありません。
多少なら下回っても気にならないことが多いですし、ポスターなど比較的離れて見る印刷物であれば推奨値の半分ぐらいでも気にならないこともあります。
撮影データの都合上、どうしても解像度が不足する場合でも、いったん印刷してみても良いです。
【解像度の計算方法】
例えば
横 4,500dot × 縦 3,000dotの画像を
A4サイズ(縦297mm × 横210mm)で印刷したいとします。
この時A4用紙は、
297÷25.4≒11.69(インチ)
210÷25.4≒8.27(インチ)
となりますので、
4,500÷11.69≒384.8(dpi)
3,000÷8.27≒362.8(dpi)
となります。
依頼する印刷物の推奨解像度が300dpiなら問題ありませんし、600dpiなら不足することになります。
紙によって仕上がりは大きく変わる
印刷物は紙によって仕上がりが大きく変わります。
ですから、極力きれいに印刷できる紙を使用した方が良いです。
一般的に厚い紙やコーティングされた紙は色が綺麗に出ますが、印刷用途によって厚さやコーティングにこだわらなくていいと思います。
なお、紙の厚みはkgで表示されます。

【紙の厚み表示について】
紙の単位としての「kg」は、紙の厚さや重さを表す「連量(れんりょう)」を意味します。
具体的には、規定の大きさの紙を1,000枚(1連)重ねたときの重さ(kg)のことです。
つまり、同じ種類の紙であれば、この数字(kg)が大きいほど厚い紙になります。
印刷物によって推奨される紙は違います。
沢山印刷する白黒のチラシなら薄くて安い紙で問題ありませんし、選挙のポスターなんかは発色が良くて雨に強いことが求められますので厚くて表面加工された紙が求められます。
当然、値段も大きく変わってきますので予算との相談も重要。
印刷会社によっては推奨する紙を明示しているので、まずはそれを使ってみるのも良いかもしれません。
同じデータで微妙に色が変わるのは普通
印刷物が難しいのが100%の再現性が保証できないという事です。
同じ印刷会社、同じデータで印刷を依頼しても1回目と、2回目で色が変わることは珍しくありません。

印刷の世界では普通のことなので「そういうものだ」と思っておきましょう。
パソコンの画面と数時間にらめっこして、完璧に色を合わせたと思っても無駄になる可能性があるという事です。
なお、色が微妙に変わってしまう要因は以下のとおり
紙のロット : 同じ銘柄の紙でもロットによって白さや吸収性が異なる
印刷機の調整 : 印圧・濃度・見当など毎回微調整される
温度と湿度 : 紙やインクの状態が変わる
インクやトナー : ロットの差で色が違う
印刷機の劣化 : ローラーやブラケットの摩耗による
印刷時の測色調整 : オペレーターの判断による
どう頑張っても無理ですね。
印刷物は”妥協”が重要
このように印刷にはちょっとした知識が必要なのですが、最後の最後は環境頼みになります。
ですから、仕組みを理解せずに自力で何とかしようとしてもどうしようもありません。

やるだけやって出来上がるのを待ちましょう。
”妥協”は重要です。

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