デジタル一眼カメラで、2本目以降に単レンズ購入を勧める理由

機材レビュー

デジタル一眼カメラの魅力

デジタル一眼カメラの大きな魅力の一つにレンズを交換できるというものがあります。

お金を出してデジタル一眼カメラを買っても、標準ズームや高倍率ズーム1本で何でも撮ってしまうのは勿体ないです。

 

せっかくですから交換レンズを活用しましょう。

違ったレンズで撮影すると、思わぬ発見撮影技術の向上など良いことがいくつもあります。

 

重量感遠近感ボケ味など、今まで使っていたレンズで得られないものもあるでしょう。

個人的には単レンズの購入をお勧めしています。

 

今、使っているであろうズームレンズ単レンズ、その違いと魅力について紹介します。

 

ズームレンズと単レンズ

ズームレンズとは性能の範囲内で焦点距離を変更できるレンズです。

単レンズとは焦点距離が固定されているレンズを指します。

 

それぞれの特徴を表にまとめてみました。

ズームレンズ単レンズ
焦点距離の変更  性能の範囲で出来る できない
開放f値大きい傾向にある 小さい傾向にある 
バリエーション限定される多い
描写製品による製品による
利便性高い低い
携帯性製品による製品による
フルサイズ対応少ない多い
価格製品による製品による

大まかな比較ですので参考程度に考えてください。

 

ズームレンズにしろ単レンズにしろ、製品によって特長は違ったりするのです。

覚えて欲しいポイントは3つ。

ポイント1焦点距離の変更が出来るかどうか

ポイント2開放f値の傾向

ポイント3利便性の問題

 

この3つのポイントに絞ると、ズームレンズに比べ単レンズは、

 焦点距離の変更が出来ず

 開放f値は小さめで

 利便性は低め

という事が言えます。

 



 

2本目以降に単レンズを勧める理由

先ほどの3つの理由をみても、単レンズそれほど魅力的ではないように思えます。

ただ、あえて2本目以降に単レンズを買ことを勧めるのには理由があります。

 

理由1開放f値が小さい傾向にある

理由2焦点距離のクセがつかめる

理由3描写性能が良いものが多い

それぞれ見てみましょう。

 

開放f値が小さい傾向にある

単レンズズームレンズに比べ、

開放f値が小さい傾向にあります。

 

一般的な標準ズームレンズ(28-70mm程度)の開放f値を例にとると、

ズームレンズf2.8~5.6

単レンズf1.2~2.8となっています。

 

この差は背景のボケ味に大きく影響します。

背景を綺麗にボカしたい時には、開放f値の小さい単レンズの方が有利といえます。

<f値の違いによる背景のボケ具合>

また開放f値が小さいと室内や暗い場所での撮影で有利になります。

室内や暗い場所では光の量が少ないため、露出が不足しがちです。

 

こういった場合でも、開放f値が小さいという事が有利に働きます。

わずか1絞り~2絞りの差なのですが、この差によりISO感度を少しでも下げられますので、ノイズの低減に貢献するのです。

 

もちろん、ズームレンズでも開放f値の小さいレンズはあります。

しかし、単レンズに比べてかなり割高ですので、簡単に手が出るものではありません。

 

焦点距離のクセがつかめる

多くの人がやっているであろう最も間違ったズームレンズでの撮影方法は、

被写体に向かってカメラを構えズーム機能でトリミングすることです。 

この方法は便利なのですが、写真は上達しません。

 

被写体はレンズの焦点距離によって、

見え方が違います。

<焦点距離24mmの描写>
<焦点距離85mmの描写>

例のように、

24mmには24mmの描写、

85mmには85mmの描写があります。

 

同じ被写体を撮っても、焦点距離で全く違って見えます。

大雑把にいえば、焦点距離50mmを中心に焦点距離が小さくなれば遠近感が出て、焦点距離が大きくなれば重量感が出ます。

ズームで切取るという撮影方法は、これを肌感覚で覚える機会を失っているといえます。

 

対して、単レンズ焦点距離による見え方を覚えるのに最適です。

焦点距離の変わらない単レンズを使い、

自分の思った構図で撮影するためには、

歩いて撮影位置を調整する必要があります。

 

この行動が「焦点距離によりどのように写るか」という肌感を鍛えるのに役立ちます。

感覚がつかめたら、「この焦点距離ならこのぐらいの距離が必要」というのも分かってくるでしょう。

 

そうなれば、

「こう表現したいから、この焦点距離で撮影しよう・・・だからこのぐらいの距離が必要」

という考え方が出来るようになります。

 

ただ写っているだけという写真から卒業するには、単レンズが適しているといえます。 

 

描写性能が良いものが多い

カメラのレンズは、凹凸のレンズをいくつも組み合わせて構成されています。

 

一般的にズームレンズより単レンズの方が、内部に入っているレンズの枚数は少ないです。 

レンズの前から入った光は、レンズを透過するたびに減衰や屈折をしますので、

レンズ枚数が多いという事は描写の低下につながります。

 

ですから、構造的にみるとズームレンズより単レンズの方が描写が良いといえます。

 

ただ、これは絶対ではありません。

製品によって違いがあります。

 

メーカーが最高の描写を追求した開発した最新型のズームレンズと、30年前の単レンズではやはり最新型の方が描写が良い傾向にあります。

デジタル一眼カメラは、マウントさえ合えば古いレンズでも使えたりしますので、一概に性能比較はできませんが全体的な傾向として、描写が良いものが多いといえます。

 

また、開放f値が小さい傾向にあるというのも描写力の向上につながっています。

 

一般的にカメラ用レンズは、絞りを絞り込むほど描写が良くなるとされています。

ですから同じf2.8で撮影した場合でも、ズームレンズなら開放撮影となり、単レンズなら2段階絞り込めたりします。

 

ですから、単レンズ特有の開放f値が小さい傾向にあるというのも、絞り込みの余地を残しており、良い描写を得るうえでは有利なのです。 

 

他にも良いことが

他にも単レンズの良いところはあります。

例えば、

 同じ焦点距離で同じf値なら価格が安い傾向にある。

 同じ焦点距離で同じf値ならコンパクトに作れる。

 使う人が少ないので中古市場が安め。

こういったことも、2本目以降はズームレンズより単レンズを選ぶ基準になるでしょう。 

最期に個人的にお勧めのレンズを紹介します。

 

24mm F1.4

広角の大口径レンズ。

広角レンズは一般的に被写界深度が深くボケにくいのですが、F1.4という被写界深度がワイドな画角と背景ボケを両立させています。

広角ですので星空撮影用レンズとしても使えます。 

 

85mm F1.4

ポートレートレンズの代表格ともいわれる85mmF1.4。

人物を撮るのにちょうどいい距離と、開放時の美しいボケ味が特徴です。

各メーカーが古くから力を入れていますので、最新型でなくても十分な性能を得られます。

中古で良いので持っておきたい1本。

 

300mm F2.8

通称サンニッパと呼ばれる望遠レンズです。

300mmならではの重量感と、圧倒的な背景ボケ。

アマチュアカメラマンが一つの目標とするのも分かります。

型遅れをヤフオク等で探すと、結構手が届く範囲だったりします。 

 

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