パソコン
パソコンは非常に身近な存在となりました。
仕事で使う人も多いですし、個人で所有する人も多いです。
ただ、パソコンはそれまでの家電製品と違い、アップデートが必要になります。
OSのシェアで7割以上を占めるWindowsについても、2009年のWindows7、2015年のWindows10、2021年のWindows11と定期的にアップデートされています。

OSには動作条件があり、Windows7が搭載されたパソコンにWindows11をインストールすると正常に動かない可能性もあります。
パソコン自体の寿命は運がよければ10年以上ありますが、OSを考慮すると5年が限界かもしれません。
ということで、パソコンは定期的に交換が必要な家電といえます。
パソコンの処分方法
新しいパソコンを買ったからといって、古いパソコンをそのまま捨てるのはお勧めしません。
パソコン買い取り業者や廃品回収なども危険です。
アナタが5年使ったパソコンの中には、5年分の個人情報やネットの履歴、あ~んなデータやこ~んなデータも入ったままなのです。

こういったものはパソコンを操作して消したとしても、専門的な知識を持っている人に掛かれば復旧できてしまうのです。
パソコンを捨てる際はデータを読み取れない状態にする必要があります。
では、具体的にどうすればいいか。
ポイントを解説します。
ポイントはデータ記録媒体
パソコンには記録媒体が搭載されています。
記録媒体にはWindowsなどのOSやアプリケーション、個人情報やネット履歴などありとあらゆるものが記録されています。
現在主流の記録媒体はHDDとSSDです。
データを読み取れない状態にするためには、これらを物理的に破壊すると良いです。
記録媒体の破壊は個人で行ってください。
業者に委託したりパソコンに詳しい友人に渡したからといって破壊してくれるとは限りません。
他人を信用するのは危険なのです。
では、実際に破壊方法を見てみましょう。
HDD(ハードディスク)の破壊
HDDは高速回転する磁性体ディスクに記録させる記録媒体です。
HDDを破壊する際はパソコンからHDDを取り出す必要があります。
パソコンの部品はメンテナンスや交換が出来るように、ビスで固定されています。
ドライバーがあれば簡単に分解できるものが多いので挑戦してみてください。
まずは筐体のカバーを開き、HDDの場所を確認。

HDDを取り外したら、マイナスドライバーなど先端の鋭いものを側面から差し込んでガリガリやります。
HDDには磁性体ディスクですので、筐体は非常に丈夫ですが破壊用の穴が開いています。
アルミテープなどで封印してありますので、それごと破って中のディスクに傷をつけてください。
高速で回転する構造となっている為、少しの傷でもデータの読み取りは困難となります。
思う存分傷を付けましょう。
これでHDDは正常に読み取れなくなります。

SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の破壊
SSDは大容量のメモリーチップに記録させる記録媒体です。
HDD同様SSDを破壊する際も、まずパソコンから取り出します。
SSDはメモリーですのでHDDのように破壊用の穴がありません。
物理的に破壊する必要があります。
SSDにはメモリータイプとカバータイプがあります。
中身は同じメモリーなのですがカバータイプはカバーに強度があるため、できれば分解して中身を取り出してください。
メモリーが取り出せたら、あとはハンマー等で叩いて物理的に破壊します。

もし、SSDのカバーが分解できない場合は、カバーごとドリルで穴を開けるという方法もアリです。
カバーは強度があるので金属用のキリを使ってください。
どの部分にメモリーチップがあるか不明なので穴は5、6か所開けた方が良いです。
これで破壊完了。
パソコンの破棄方法
記録媒体の破壊が完了したら、あとは捨てるだけです。
廃棄する方法は、燃えないゴミで捨てる、小型家電リサイクルに出すなど自治体によって変わってくると思います。
なお、記録媒体を除く部分を分解してフリマ等に出すのもアリです。
部品取りや中古を必要としているユーザーは一定数いるので、次のパソコンの足しになるかもしれません。
但し、金額はあまり期待しないように。
パソコンは個人情報やデータの塊です。
捨てる際はこれらが読み取れないようにしましょう。
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