流し撮りが失敗作になるそもそもの理由(構図・角度)

撮影術

流し撮りとは

流し撮りとは躍動感やスピード感を表現する撮影方法のひとつです。

車などメインの被写体はブレないようにピントを合わせ、背景は流れるように撮影することによりスピード感を演出できます。

 

なんとなく分かっているようで分かっていない流し撮り。

前回まで、シャッター速度焦点距離について解説しました。

 

でも、失敗の理由は他にもあるのです。

今回は角度にスポットを当て、どうやったら綺麗に流れるのかコツを解説していきます。

 

想像は出来るけど奥が深い

流し撮りは手ブレと似ているという話をしました。

大まかには、被写体がブレるか、背景がブレるかの違いです。

 

こう書くと、多くの人がどうやれば流し撮りになるのか想像できているでしょう。

とっても簡単なことです。

被写体と同じスピードで、同じ方向にカメラを動かせばいいだけのことです。

 

被写体は動いていることが前提ですね。

止まっている被写体では流し撮りが出来ません。

 

前回までに2つのポイントを解説しましたが、想像しているよりもシビアな世界ということを頭に入れておいてください。

 

 

流し撮りが失敗作になるそもそもの理由(その3)

さて、今回はまた別方向から撮影しています。

レンズは中望遠を使っています。

シャッター速度も落としました。

スピード感は出ていますね。

  

でも、なんとなくマズい部分が分かりますか?

ちょっと拡大しますね。

<キャビン付近:ほぼブレは目立ちません>
<車体後部:完全にブレています>

カメラはトラックを追いかけるように振っているのですが、キャビン後部で全然違いますね。

 

これもよくやりがちな失敗です。

理由は簡単。

トラックが動いている間に角度が変わるからです。

 

例えば、このトラックが時速60kmで走っているとしましょう。

1秒間16.6m進みます。

シャッター速度1/20秒なら、シャッターが開いている間に0.83m進みます。

 

0.83m進む間に、トラックの角度が変わってしまい、それがブレにつながるというのです。

もう少し極端な例で説明しますね。

上下2枚の写真を見比べてください。

上の写真が最初に撮ったもの。

下の写真がその0.5秒後に撮ったものです。

 

0.5秒走行している間に車体の角度が変わっていますね。

運転席側のコーナーパネル(青線)を起点とすると、助手席側のコーナー(赤線最後部(緑線)も位置が変わっています。

撮影者が止まっており、トラックが動いている限り、これは物理的にどうしようもありません。

 

これがシャッターを開いてる間に起こるので、ブレとして写真に記録されるのです。

特に車体の長いトラックの場合、それは顕著に出やすいです。

逆に乗用車や、2tショート以下のような短い車体なら、それほど目立たないかもしれません。

 

 

問題は斜めからの撮影

トラックを撮影する場合、7:3構図8:2構図なんて言葉がよく使われます。

側面7に対し前面3、または側面8に対し前面2という比率で撮影すると、見栄えが良いというものですね。

 

しかし、流し撮りに関してはこういった比率での構図は推奨しません。

出来て9:1構図ぐらいでしょう。

それより前面の比率が多くなる構図ですと、角度が変わることによる被写体ブレが発生しやすいのです。

 

どうしても、斜め構図でスピード感がある写真を撮りたいのであれば、車で並走しながら撮る方が現実的でしょう。

まあ、危険なので止めておいたほうが良いですが・・・。

 

ということで、今回のポイントは斜め構図で流し撮りをすると失敗しやすいということでした。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました