家庭用カラープリンターとCMYK
自宅に家庭用カラープリンターがある方は確認して欲しいのですが、一般的なプリンターのカラーインクはシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックなのです。
いわゆるCMYKなのですね。
これに対してパソコン画面のカラー設定はRGBです。
という事は印刷物を作る場合と同じく、色の差異が出てもおかしくないはずなのです。
では、その差異を感じた方はどのくらいいるでしょうか?
ほとんどいないと思います。
家庭用カラープリンターは自動変換している
結論から言うと家庭用カラープリンターで印刷する際の色空間はCMYKである必要がありません。
sRGBという色空間を自動的にCMYKに変換しているからです。
ですから無理に色空間をCMYKにして印刷する必要はありません。
逆にCMYKでデータを作ってしまうとおかしな色になるでしょう。
参考までに、RGBの前にsが付いていますが同じようなものだと思ってください。
sRGBは、HPとMicrosoftが1996年に共同で作成したモニターやプリンター、Webで使用する標準のRGB色空間なのです。
ですからパソコンやスマホでRGBといえばsRGBだと思ってください。
CMYKはあくまでもオフセット印刷用
今回、問題にしているCMYKはオフセット印刷用のカラー空間なのです。
オフセット印刷は顔料油性インクによる印刷になり、「版」というハンコ版のようなものを最初に作成し、紙に転写して印刷していく方法です。
大量の印刷物を低コストで作成するための手法で、チラシなんかもオフセット印刷で作成します。
小ロットの場合はオンデマンド印刷という方法が用いられ、この場合はRGB入稿でも受け付けてもらえます。
オンデマンド印刷は家庭用カラープリンターの高性能なものと思っていただくと分かりやすいかと思います。
家庭用プリンターで注意したいのは紙
家庭用プリンターで写真などを印刷する場合に注意したいのは色空間より紙です。
紙の質ひとつで仕上がりは全く変わってきます。
写真専用の光沢紙は値段も高いですが仕上がりも良いです。
厚みも違いますね。
あと、年賀状などは1枚当たり10円高いインクジェット写真専用を使うと全く仕上がりが違います。
普通のインクジェット用とは光沢や色ノリが違いますのでお勧めです。
郵便局員も間違いやすいので「写真用で10円高いやつ」って言うと良いです。
是非お試しください。
早めに買っておかないと売り切れますのでご注意ください。
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