星空撮影は現像が必須
星空撮影は環境で9割が決まります。
では、最高の環境で撮影した写真がそのまま使えるかというとそうではありません。
撮影後に「現像」という作業が必要になります。
理由としては星空は真っ暗な中、非常に弱い光をカメラで捉えているという所にあります。
ですから、カメラのノイズがのりやすかったり、レンズの周辺光量が足りなかったりと、撮影機材の限界を超えてしまっているともいえます。
それを補うのが「現像」。
ひとことで言うとカメラで表現しきれない部分を「現像」で補うのです。
星空写真は撮影5割、現像5割
星空写真は撮影が5割、現像が5割です。
撮影することと同じぐらい現像は重要なのです。
このあたりが昼間の撮影と大きく違うところです。
現像をしないとどうなるか?
それは、もはや星空写真といえないほど貧相な物になります。
ということで星空写真で現像は必須。
そして、現像の為にRAWでの撮影は必須といえます。
現像したものを比較
では、実際に現像するとどれくらい変わるのでしょうか?
簡単にですが比較したいと思います。


D810A+24mmF1.4で撮影、Adobe Photoshop Lightroom6で現像しています。
現像前の状態ですと光害の影響も受けて全体的に空が明る過ぎますし、周辺は光量が不足しています。
星は写っているのですが、星空写真としては苦しいですね。
現像後は全体的に引き締まった感じです。
とりあえず星空写真には見えますね。
現像で調整したのは以下の内容です。
色温度を調整 → 全体的に青っぽく
レンズプロファイルを使用 → 周辺光量が不足しているのを補正
明瞭度を上げる → 星の輪郭を強調
トーンカーブのダークを下げる → 空を暗く
ノイズ軽減 → 高感度ノイズを軽減
作業時間は5分程度です。
調整項目は沢山ありますので、まだまだ調整の余地ありですが、RAWですとこれだけの調整が短時間でできるのが分かると思います。
これがjpgですとかなり制限を受けます。
僅かな差が、仕上がりに影響してきますのでRAWでの撮影が有利といえるのはこういった点からです。
星空の現像はAdobe Photoshop Lightroomがお勧め
星空写真の現像はAdobe Photoshop Lightroomがお勧めです。

このアプリケーションは写真の編集管理に特化しています。
Adobe Photoshopとの大きな違いは「複雑な加工が出来るかどうか」と「写真管理が出来るかどうか」です。
沢山の写真を管理したいのならLightroom、複雑な加工をしたいならPhotoshopといった使い分けが出来るかと思います。
両方持つのが理想ですが、写真編集中心ならLightroomの方が使いやすいです。
パッケージ版もありますが、最新機種のRAWに対応していなかったり、レンズプロファイルが対応していなかったりと、不都合も多いので常に最新版に更新されるサブスクを使う方が良いです。
その他にも高度な編集ができますので、古いjpgファイルの補正にも使えます。
少し値段は高いのですが、お勧めの1本といえます。
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