金持ち父さん貧乏父さんとは
「金持ち父さん貧乏父さん」とは著者ロバート・キヨサキのベストセラーで日本でも100万部以上が売れました。
「お金持ちになりたい」とは誰もが夢見るものですが現実はそうそう甘くありません。
著書の中ではタイトル通り金持ちの父さんと貧乏な父さんが登場し、それぞれの行動や考え方を対比しながらお金持ちになるための考え方を紹介しています。
仕事やお金について学ぶことができ、投資の世界へと一歩踏み出すための入門書となってくれる本であることは間違いないでしょう。
本書でのお金持ちとは?
本書でのお金持ちの定義は「今の仕事を1年休んでも問題がない人」としています。
単に年収が高い人をお金持ちとしていません。
年収が高くても、金遣いが荒かったりローンに追われている人をお金持ちとは呼ばないのです。
では、お金持ちとはどういう人なのでしょうか?
お金持ちになれる人
本書で仕事や収入を4つのパターンに分けています。
【1】従業員 : 会社や人に雇われている人。
【2】自営業者 : 自分で自分を雇っている人。
【3】起業家 : 人に働いてもらってお金を得る人。
【4】投資家 : お金に働いてもらってお金を得る人。
この世で多くの人が従業員か自営業者だと思います。
しかし「お金持ち」は「今の仕事を1年休んでも問題がない人」なので、人やお金に働いてお金を得ている人となります。
人やお金がお金を生んでくれていれば、自分は仕事をしていなくても収入を得られますからね。
ですからお金持ちになりたいなら「起業家」か「投資家」になる方が良いのです。
ファイナンシャルリテラシーを磨く
ファイナンシャルリテラシーとはお金の知識の事です。
資産と負債
皆さんは”資産”と”負債”を分別できますか?
例を挙げると、車、トラック、住宅、アパート、土地、株式などです。
本書では資産とは収入を生み出すものとしています。
ですから先ほどの例で車、住宅は資産ではなく”負債”となります。
土地は他人に貸したりして収益を上げている場合は”資産”ですし、遊ばせていれば固定資産税ばかりかかる”負債”になります。
同じくトラックやアパートも稼動していれば”資産”ですが、稼動していなければ”負債”となります。
皆さんの身の回りにあるものも”資産”と”負債”に分けてみてください。
思った以上に”負債”が多いものです。
お金持ちになるためには”資産”をたくさん持つことの重要性が本書には書かれています。
自分のビジネスを持つ
「ファイナンシャルリテラシー」を磨く1番の近道は、自分のビジネスを持つことです。
自分のビジネスを持つということは稼ぐ力を身に着けることになります。
それは新しいビジネスのアイディアであったり、自動的に収入が入る仕組みであったり、税金の知識を身に着けることにも役立ちます。
稼ぐ力が身についていれば失敗してもやり直すことはできるでしょう。
逆に従業員のような雇われる身分であると、今の立場が無くなることによって収入が絶たれるなんてこともあります。
ですから、稼ぐ力を身に着けることは自分の身を守ることにもなります。
キャッシュフローを意識する
「キャッシュフロー」とはお金の流れです。
「収入」「支出」「負債」「資産」の4つうち、お金がどのような流れで使われているかを考えます。
貧乏父さんのキャッシュフロー
本書で貧乏父さんは従業員であり、仕事で得た収入は買い物やローンなどそのまま支出に向いていました。
ですから「収入→支出」というフローになります。
貧乏人は、収入が入ったら即消費にまわってしまうため「負債」や「資産」にお金がまわりません。
これではいつまで経っても豊かな生活が訪れることは無いでしょう。
金持ち父さんのキャッシュフロー
金持ち父さんは起業家であり投資家でもあったので、仕事で得た収入の一部を「資産」にまわしていました。
「資産」とはお金、収入を生み出すものです。
その「資産」がまた収入を生み、更にそれで「資産」を買うというよい循環が起きていたのです。
フローとしては「収入→資産」「資産→資産」という形ですね。
この「収入」から「資産」への道を作ることが、お金持ちへの第一歩だと説明しています。
まとめ
新社会人になられた方にはぜひこの本を読んで欲しいです。
なぜなら、資産形成は時間が長ければ長いほどその効果を発揮するからです。
ということは、若い皆さんには時間がたっぷりありますから、とても有利な立場にあるということです。
起業の終身雇用、年功序列は廃止されつつありこれからその動きはさらに加速するでしょう。
更に、突然の病で働けなくなったり、会社が無くなったりすることもあり得ます。
一生、従業員でいるつもりならそれはリスクの高い生き方でしょう。
これからは自分の身は自分で守っていかなければいけないのです。
是非とも、ファイナンシャルリテラシー、自分のビジネスを持つ力を身に着けてください。
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