フィルムとデジタルカメラの解像度を比較「実際どのくらいまで引き伸ばしできる?」

撮影術

 

古いフィルムから引き延ばしたら、なんだかボケた様な写真にになったんだけどなぜだろう?   

 

フィルムカメラで撮影した写真を大きく引き伸ばしたら、なんだか粒子が荒くてモザイクみたいになった人いませんか?

 

デジタルカメラに画素数があるように、フィルムにも解像があるのです。

解像度を超えるような引き延ばしをすると画質は荒くなるのです。

 

逆に解像度が分かれば引き延ばせるサイズが分かります。

それではフィルムの限界について考えてみましょう。

 



フィルム

一般的にフィルムといって思い浮かべるのが35mm判のネガカラーフィルムでしょう。

 

昔はカメラ店以外にも、スーパーホームセンターなどでも手軽に買えたと思います。

今は、製造しているメーカーも種類も少なく、売っているのを見かけるのは稀ですね。

 

ちょっとこだわりがある人は、リバーサルフィルムを使いますが、個人的にはコントラストが強すぎて被写体を選ぶと思います。

特に夜景で電球の淡い発色を出すのは困難ですね。

 

そんな場合はリバーサルフィルムから現像して作成したポジから、ネガを作るというのも一つの手です。

ネガの方が淡い色を表現するのは得意ですから。

 

 

フィルムの解像度

デジタルカメラに画素数という値があるように、フィルムにも解像度という値があります。

 

参考までに、2種類の35m判フィルム解像度を挙げてみます。

あくまでカタログ値ですのでご了承ください。

製品名1mm当たりの解像度種類
フジカラー SUPERIA PREMIUM 400 125本/mmネガフィルム
フジカラー フジクローム PROVIA 100F 140本/mmリバーサルフィルム

上が一般的なネガフィルムで下がリバーサルフィルムです。

 

1コマのサイズを36mm×24mmとすると解像度は以下のようになります。

製品名フィルムの解像度画素数変換
フジカラー SUPERIA PREMIUM 400 4,500本×3,000本 1,350万画素
フジカラー フジクローム PROVIA 100F 5,040本×3,360本 1,693万画素

 

現在のデジタル一眼カメラ2,000万画素スタートですので、少々少ないですね。

スマートフォンでも2,000万画素超えが普通です。

35mm判フィルムは、現在のデジタルカメラに追い抜かれているのが現状です。

 

 

デジタルカメラの解像度

デジタルカメラの解像度は一般的に画素数で表示されます。

 

3,000dot×2,000dotで600万画素といった感じですね。

先ほども書きましたが、現在主流のデジタル一眼カメラは2,000万画素あたりからスタートしています。

 

高画素になればなるほど、大きく引き伸ばしても綺麗なのですが、

ピントや手ブレにシビアになったり、

大きな容量の記録メディアが必要になったり、

パソコンに保存する際、ハードディスクの容量がすぐにいっぱいになったりと、負の面もあります。

何事もほどほどですね。

 

個人的には2,000~3,000万画素もあれば十分だと思います。

高画素のデジタル一眼カメラが必要になれば、その時に買い替えればいいと思っています。

 

現に、自身のデジタル一眼カメラは10年前から高画素化していません。

使用目的が変わっていないのであれば、現状で十分と考えています。

 

 

綺麗に見えるプリントの限界

写真をプリントする際にも注意が必要です。

大きく引き伸ばしすぎると、粒子の荒い写真が出来上がりあまり綺麗ではありませんね。

 

一般的に印刷業者が推奨するのは、300dpiという値です。

これは1インチ(2.54cm)あたり300dotという事です。

 

レンズの性能を無視して、フィルムから印刷サイズの限界を計算すると、以下のようになります。

製品名印刷の限界サイズ
フジカラー SUPERIA PREMIUM 400 38.1cm×25.4cm
フジカラー フジクローム PROVIA 100F 42.67cm×28.45cm

A4が29.7cm×21cm

A3が42cm×29.7cmですので、

A3はギリギリ印刷できるかもしれません。

しかし、この値はレンズの性能を無視していますので、実際は光の減衰や屈折、埃やチリなど複雑な要因が絡みます。

参考程度に考えるのが良いでしょう。

 

 

大切なのは用途と見せ方

35mm判フィルムカメラは、現行のデジタル一眼カメラより画質という意味では不利です。

しかし、35mm判フィルムカメラが使えないかというと、そうではありません。

 

先ほど出した印刷の限界値について考えてみましょう。

例えば、同じネガやポジを、ポスター写真集に印刷した際の見え方はどうでしょうか。

 

ポスターは離れて見ることが多いですから、少々画質が荒くても気にならないかもしれません。

一方、写真集は手に取って見ますので近い距離で印刷物を見ることになります。

 

どちらが印刷する際にシビアになるかは比べるまでもありません。

それほど用途は重要なのです。

 

また、ネガやポジ毎に保存状態や現像の状況によって、どれだけ引き伸ばしに耐えられるかは変わってきます。

限界の目安を知ることで無用な引き伸ばしを防ぐことにもなるのです。

 



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