迷惑撮影によって会場拒否となるトラックイベント。
気付かずにやっていませんか?
手振り行為で騒音誘発
迷惑駐車
路上に三脚
年々、それは酷くなります。
撮影するのは当たり前の権利?
責任を負わず権利ばかり主張する人達。
いっそのこと「撮影会」という言葉を無くしてしまった方が良いのでは?

トラックイベント
2023年。
この春から全国各地で様々なイベントが開催され始めています。
トラックのイベントにおいても同様。
その多くはチャリティ撮影会という名目で行われます。
撮影の為にトラックを集め、来場者からチャリティ募金を募ろうという80年代に確立されたお馴染みのスタイル。

ただ、トラックをたくさん集めようとすると広い土地が必要です。
こういった広い土地は全国各地に存在するのですが、借りる為のハードルは年々上がっています。
また、一度借りることが出来た場所でも、次回借りられなくなるという事は珍しくありません。
いわゆる会場拒否です。
こういった会場拒否の問題には近年の撮影に関するモラルの低下が大きく絡んできています。
撮影禁止の場所って?
そもそも撮影禁止の場所って分かりますか?
一般的には、軍事施設、立入り禁止地域、空港、税関、博物館、美術館、劇場、デパート(ショッピングモール)、スーパーマーケット、教会、寺院といったものが挙げられます。

もちろん明確に撮影禁止と表示されている場所も撮影はできません。
極端なことを言えば歩道上から車道上を撮影するのも、やり方によってはダメです。
ただ、こういった場所でも当たり前のように撮影し、ネット上に投稿されるのが現在の状況です。
なぜ?
撮影禁止の場所での撮影が多い理由
撮影禁止の場所であるにもかかわらず、写真や動画がネット上にアップロードされる理由は撮影ハードルの低さです。
フィルム時代は撮影、現像、プリントと段階を踏むために非常に煩雑でした。
また、カメラの性能も悪く撮影したからといって上手く写っている保証もありません。
従来は公道を走るトラックにピントを合わせるなんてメチャクチャ高度な技術だったのです。
ある意味、撮影は限られた人しかできなかったことでした。

ところが現在はスマートフォンの普及により、誰でも簡単に撮影ができます。
ちょっと頭のおかしな人でも、責任能力が無い子供でもタップひとつで写真や動画を撮ることができます。
このように、撮る人のすそ野が広がればモラルの足りない人間も多くなります。
良い写真より「自分が撮った」が欲しい残念な人たち
最近、撮り鉄のマナー悪化が問題になっています。
また、車の展示イベント等でコンパニオンに群がる人たちに狂気を感じることもあります。
こういった人達に共通するのは「自分が撮ったという事実が欲しい」ということです。
ですから、許可も取らずに無謀な撮影をします。
プロが撮影したものを見て「自分も同じものを撮ろう」と考える残念な人たち。
綺麗な写真が見たいなら上手い人に任せれば良いのですが、「自分が撮った」が欲しい人達は周りのことを考えないため質が悪いです。

同じようなことがトラックイベントでも行われています。
写真が見たいならトラック誌やネットを見れば大抵出てくるでしょう。
アップ画像や部分的な収まりを撮影するなら、特段迷惑行為に走る必要はありません。
ところが「自分が撮った」が欲しい人達は自己承認欲求や金銭が目的であるため、迷惑がかかろうが関係なしです。
人を入れたくないから通行の妨げになる場所から撮影する。
ナンバーを隠さない(ナンバー処理をしない)。
”広告収入”を得たいから道路上で撮影する。
音が欲しいからラッパコールを要求する(手振り行為を行う)
極めつけは「撮影会なんだからナニ撮ってもいいでしょ?」
本当に残念。
撮影会だから何を撮っても良い?
基本的に「イベントでの撮影は自由であってほしい」と考えています。
ただ、撮影が理由でイベント自体が中止や会場拒否に追い込まれているのであれば本末転倒です。
イベントを存続させるために出来ることとしては、迷惑行為(迷惑撮影)を禁止しなくてはいけません。
「撮影会だから何を撮ってもいいでしょ?」というのであれば「撮影会」という文字を無くしてしまうのも一つの方法だと考えます。
〇〇チャリティ撮影会
↓
〇〇チャリティイベント
〇〇チャリティ大会
〇〇トラック祭り
こんな感じです。
イベントから「撮影会」という文字を外したうえで、迷惑撮影に関する注意事項を明確に提示すると良いです。
・道路上を走る車両の撮影は禁止。
・撮影車両をSNS、Youtube等に投稿する場合はナンバー処理を行う。
・会場外での動画撮影は禁止。
・私有地に入っての撮影禁止。

2020年以降中部、関西方面で撮影者起因による会場拒否は3件です。
この場所についてはトラックはもちろん、他の車のイベントについても借りることは出来ません。
撮影者の迷惑行為によってイベントが中止、会場拒否となっている事実を重く受け止めましょう。
いずれ、トラックイベントに使える場所は日本から消えるかもしれません。
「撮影」出来るのは当たり前ではありません。
それをネット上に投稿するという事は大きな責任を伴う事を忘れずに。
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