寄付
デコトラのイベントはチャリティ目的が多い為、自治体や交通遺児団体へ寄付が行われます。
日本では、「寄付をすること」が特別な事のように扱われますが、海外だと当たり前の事です。
特にビジネスや芸術で成功した人は、財団を立ち上げたりしてハンパない額の寄付をしますね。
ウォーレン・バフェットも自分が死んだら資産の99%は寄付すると公言しています。
日本で寄付が少ないという一つのデータがあります。
2020年、アメリカの市場調査会社「ギャラップ」が、114カ国12万1000人超の人々に電話インタビューを行って、調査したデータをベースにして分析が行われたところ、日本は断トツの最下位だったそうです。
あまり良い気はしませんね。
寄付の形態は様々
寄付といっても様々な形態があります。
自身で寄付先を選び、金銭や品物を寄付するのが一般的です。
一時期、タイガーマスクをかぶった人物がランドセルを届けるというのが流行りましたね。
あれ、どこへ行ったのでしょう?
続けて欲しかったですね。
個人で行っている人もいますし、少数の団体や財団を立ち上げる人もいます。
「ドラえもん募金」のように特定の電話番号にかけると自動的に寄付されるシステムもあります。
やり方は多くあるのですがイマイチ浸透していませんでした。
寄付で幸福感が高まるけど・・・
寄付は困っている人の助けとなるだけでなく、寄付をした本人にも、心理的・身体的な良い影響を及ぼす可能性があると言われています。
これについては、世界中で様々な研究が行われており、寄付によって幸福感が高まったり、ポジティブな感情が生まれて、寄付者の健康状態が向上する可能性についても示唆されています。
日本で寄付をしないことについてアンケートを取るとこういった答えが多いそうです。
・意図していないことに使われている気がする。
・何に使われているか分からない。
・本当に必要な人に渡っているか不明。
・詐欺っぽい。
・周りがしないから。
まあ、なんとなく気持ちも分かりますね。
こういうことを思う事についても恥ずかしいと思いますし、それ以上に、そう考えさせてしまう社会構造も大問題だと感じます。
そう考えると、自身の目で確かめる「見届け」の重要性は高いのではないでしょうか。
東日本大震災
日本においては2011年の東日本大震災で、寄付というものに対する考えが変わったと言われています。
お笑い芸人の江頭2:50さんが借金をして自らトラックを運転し支援物資を運んだり、ソフトバンクの孫正義会長が100億円以上の寄付をしたりして注目を集めましたね。
他にも多くの著名人が寄付をしたことにより、日本の中で寄付に対する考え方が変わったと思います。
僕も2012年の6月に東松島から陸前高田の沿岸部を走り、津波の惨状を目の当たりにして「何かしなければ」という気持ちになったのは確かです。
それまではTVの中の世界だったのが、急に自分の事になったような感覚でした。
道中でたまたまお世話になった気仙沼市のお茶屋さん。
これも何かの縁と思い気仙沼市へ寄付をすることに決めたのです。
見届けが大事
まだ、寄付についてよくわかっていなかった頃でした。
どうすればいいか分からなくて気仙沼市役所に電話をし、寄付をしたことを覚えています。
「ふるさと納税」という便利なシステムがあると知ったのは、その後の事でしたね。
宮城県までの道のりはとても遠かったです。
高速で走ったので12時間ぐらい。
正直なところ距離がありすぎたので、もう二度と行かないと思っていました。
しかし、実際に寄付をすると現地が気になるものです。
TVに被災地が映ると「ここ行ったな~」とか思いましたよ。
自身の寄付なんて微々たるものでしょう。
でも、復興の助けになっているのであれば有効なお金の使い方だと思います。
現地に知り合いも出来ました。
毎年は行けないので、何年かに1度行くようにしています。
気仙沼市の復興を見届けつつ、会いに行くという目標が出来たのも確かです。
寄付をしたら、見届けることは重要ですね。
結局は自分に返ってくる
日本は地震大国です。
震災は日本のどこで起こってもおかしくありません。
明日、大きな地震が起こって自分の家がなくなる可能性もあるのです。
地震だけでなく台風や水害も起こります。
自分だけは大丈夫なんてあり得ないですね。
デコトラのイベントはそのほとんどがチャリティ目的です。
しかし一部の人にはその趣旨が浸透されていないと感じます。
会場付近へ路上駐車して会場整理費の支払いを免れる。
周辺道路での暴走行為。
「情けは人のためならず」という言葉がありますが、果たしてそういった人たちに情けは返ってくるのでしょうか。
もう一度よく考えて欲しいです。
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