Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USM のココに注目! スペックから見える、超望遠ズームレンズが合うのはこんな人!?

機材の情報
スポンサーリンク

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USM発表

2023年11月2日。

Canonから新しいミラーレス用超望遠ズームレンズRF200-800mm F6.3-9 IS USMが発表されました。

<RF200-800mm F6.3-9 IS USM外観:Canon公式サイトより引用>

200~800mmの長い焦点距離5.5段分の手ブレ補正機構を搭載した超望遠レンズ。

発表前から注目されていました。

 

市販価格は30万円を切るぐらい。

ライトユーザーにはちょっと高い

ただ、他のレンズにない魅力があるのも確かです。

 




Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMのここに注目

Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMでまず注目するのが800mmまで使えるという長い焦点距離。

「望遠レンズは長ければ良い!」という人にとっては飛びつきたくなるかも知れません。

<800mmまでをカバーする長い焦点距離:Canon公式サイトより引用>

ちょっと待ってください!

望遠レンズは長くなればなるほど取り扱いが難しくなります。

特に焦点距離300mmを越えると、途端に用途が減ってしまうということもあります。

本当にこのレンズが必要なのか?

ポイントを挙げますので確認してみましょう。

 

800mmを使うことが前提のレンズ

RF200-800mm F6.3-9 IS USMの最大の特徴は200~800mmの焦点距離が使えるということです。

特に600mm以降は、今まで多くの超望遠ズームレンズが対応してこなかった領域といえます。

ですから、この製品はその部分に切り込んだ尖った仕様の1本といえます。

<調整リングには防塵・防滴構造:Canon公式サイトより引用>

今まで600mmまでのズームレンズを使っていたけど、倍率に物足りなさを感じている人にとっては朗報です。

初めて望遠レンズにこの製品を候補に挙げている人は「600~800mmが必要か」というのを考えましょう。

600mm未満でも十分に望遠なのです。

 

2023年11月2日現在、発表されいてるCanonRFマウントレンズのうち、超望遠ズームは以下の2製品。

どちらを選ぶか?

選択する基準としては、

使用する焦点距離が500mmまでならRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

500mmより先が必要ならRF200-800mm F6.3-9 IS USM

といった具合に分けられるかと思います。

    

 

テレ側、800mmでf9は高感度撮影前提

RF200-800mm F6.3-9 IS USMテレ側(800mm望遠側)開放F値が9です。

これはかなり暗いです。

望遠レンズなので仕方がありません。

どのくらい暗いか?

例えば、焦点距離が800mmということでブレないように、シャッター速度を1/1000秒にしたとしましょう。

この時、晴天での順光撮影ですとISO100でF5.6ぐらいが適正露出となると思います。

 

ただ、RF200-800mm F6.3-9 IS USM800mm時開放F値が9ですので、このままでは1.3段分露出が不足します。

その不足分を補うためには、ISO感度を250まで上げるしかありません。

もちろんこれは一例ですので、被写体によってはISO感度400や1600、6400といった値になるでしょう。

ある程度高感度(ISO感度を上げる)での撮影が前提のレンズといえます。

 

フィルムやデジタルカメラのISO感度について解説「基礎からわかりやすく説明します」
デジタルカメラにはISOという設定項目があります。 ISOとはイメージセンサーが光をとらえる能力を数値化したものです。 ISOにもカメラ任せのオート機能がありますが、はたしてオートで良いのか検証してみます。

 

ワイド側、200mmでF6.3も結構暗い

RF200-800mm F6.3-9 IS USMワイド側(200mm側)開放F値が6.3です。

これについてもかなり暗いです。 

テレ側同様に増感前提と考えましょう。

 

こういった超望遠ズームレンズの場合、ワイド側はあまり重視しないかもしれません。

しかし、焦点距離を望遠側に変更するにつれ開放F値も大きく(暗く)なっていきます。

始点が暗ければ間も暗いということで、全体的に暗い仕様ということは覚えておいた方が良いでしょう。

暗いことにより、

・高感度撮影が必要となる
・シャッター速度を上げづらい
・背景がボケづらい

といった影響が出てきます。

 

 

重量は約2,050g

「望遠ズームレンズは大きくて重い」というのが当たり前?

RF200-800mm F6.3-9 IS USM2,050gという軽さが魅力です。

参考までに比較してみましょう。

ほぼ同等の他社製品や、同等焦点距離の製品を並べています。

もちろん発売時期やレンズの概念が違う部分もありますので単純比較は難しいのですが、800mmまで使えるRF200-800mm F6.3-9 IS USMが比較的軽いことが分かります。

 

では、羽のように軽いか?というと、そうではありません。

レンズだけで2kg超えですので十分に重たいです。

ストラップはボディではなく、レンズへの取付が必須となるでしょう。

  

フィルターは95mm

超望遠レンズが活躍するのは主に屋外となります。

RF200-800mm F6.3-9 IS USMについても同様で、屋外で使うということは風雨や埃対策が必須です。

最も手軽な埃対策として用いられるのがねじ込み式レンズフィルターで、各社から様々な製品が発売されています。

<ねじ込み式レンズフィルターの例>

RF200-800mm F6.3-9 IS USMのフィルター径は95mmで、これはレンズ用フィルター径としては大きい方です。

必然的にフィルター価格は高くなります。

プロテクトフィルターでも8,000円近くしますので、購入を計画する際は予算に余裕を持ってください。

 

  

全長314.1mmを考慮する必要がある

RF200-800mm F6.3-9 IS USMに限らず、望遠レンズは全長が長くなりがちです。

全長の長さにより考えなければいけないのは運搬手段

撮影場所までレンズを裸で持ち歩くわけにはいきませんので、カメラバッグやレンズケースが必要となります。

<全長が長すぎるとカメラバッグから飛び出してしまう>

標準ズームレンズ程度ならカメラバッグやレンズケースの選択肢は多いのですが、RF200-800mm F6.3-9 IS USM全長が341.1mmもあるため、現在使っているものに入らない可能性があります。

場合によっては、専用のレンズケースを追加購入する必要が出てくるかもしれません。

寸法と運搬手段については考慮しましょう。

 




 

Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMが合うのはこんな人

Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USM超望遠ズームレンズです。

ですから、大前提として大きいくて重いカメラに抵抗がある人は使ってはいけません。

それを踏まえたうえでRF200-800mm F6.3-9 IS USMが合うのはこんな人だと考えます。

 

野鳥や飛行機など、遠くて大きさが変わるものを撮りたい

ズームレンズ最大の利点は、自身のポジションを変更せずに被写体の大きさを変えられることです。

被写体の見え方が変わるため本来はそういった使い方はしないのですが、超望遠ズームに関しては「ズームでトリミングする」というのも便利な使い方だと考えます。

RF200-800mm F6.3-9 IS USMに関してもそれが言えます。

野鳥や飛行機など遠くて、動きがあるものについてはズームの利点を最大限に生かせる1本だと思います。

 

現地確認できないけど遠くの被写体を狙いたい場合

撮影でたまにあるのが現地確認できないために、持って行くレンズの焦点距離を決められないこと。

遠方の場合や、敷地に入れない場合が該当します。

こういった時は倍率の高いズームレンズが役立ちます。

RF200-800mm F6.3-9 IS USMは800mmまで使えるので、かなり遠くまでを保管できることになります。

 

ボケ味よりはとにかく写すことを重視したレンズといえる。

RF200-800mm F6.3-9 IS USMは仕様のわりに軽くてコンパクトな超望遠レンズといえます。

その分、画質や暗さといったものが犠牲になるのは仕方がないです。

単レンズと比較してはいけません。

800mmまで便利に使える高性能ズームレンズなのです。

ニコン Fマウントレンズ は「今がお買い得」と考える3つの理由 「Zマウント?あえて今Fマウントに注目する理由」
ニコンのFマウントレンズ(Nikkorレンズ)は2020年を最後に新製品が発表されていません。 Fマウントレンズはオワコン? そんなことはりません。 あえて今、Fマウントレンズに注目すべきなのです。 その理由とは・・・。

 

NikonZ8はノイズが多い? 「高画素ミラーレス一眼カメラにおける【デジタルノイズ】の現実と対策」
イメージセンサーの画素数が大きいほど目立つといわれるデジタルノイズ。 高画素機であるZ8についてもその影響が指摘されています。 Z8のノイズとはどの程度のものなのか? 実際に撮影、比較してみます。

 

NikonZ6・ボディ内手振れ補正テスト「NIKKOR Z 24-120mm f/4 S 編」
NikonはZシリーズで初めてボディ内手振れ補正を搭載しました。 カタログスペック上は約5.0段分の手ブレ補正効果となっていますが、レンズが変われば結果は変わります。 ということでZ6を使用し、様々なレンズで手ブレ補正効果をテストしてみます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました